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採用担当は1人でも、学生への魅力づけに成功。日本財団の「ワンキャリ企業説明会」活用術とは?

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kv_公益財団法人 日本財団

課題
  • 名前は知られていても、事業内容やビジョンの理解が十分でなかった
  • 採用担当が1人しかおらず、マンパワーに限界があった
  • ターゲットにしたかった学生にリーチできていなかった
導入の決め手
  • 優秀な学生の利用が多かった
  • 内定者らにワンキャリア利用者が多かった
  • 「ワンキャリ企業説明会」の動画のクオリティーが高かった
得られた成果
  • 母集団形成から内定まで、工数をかけずに効率的なアプローチができた
  • 組織・事業・人への理解を深めてもらった上で内定を出すことができた
  • 内定者フォローや中途採用にも活用できるコンテンツができた

1962年の創立以来、幅広い分野で助成事業や自主事業を展開している日本財団。
この国内最大規模の民間財団は、ソーシャルイノベーションを起こして社会課題を解決すべく、
新たな層の人材を求めていましたが、なかなかリーチできずにいました。
その解決策として導入したが「ワンキャリ企業説明会」。採用担当の岡さんに、導入の手応えなどを聞きました。

アプローチしたい層に届かない。堅そうなイメージで敬遠されることも

──ONE CAREERを利用する以前の課題を教えてください。

岡さん:まず、企業理解が不十分でした。「名前は知っているけど、何をやっているか分からない組織」と思われることが多かったですね。名前の頭に「公益財団法人」と付き、「堅そう」というイメージから敬遠されることも……。事業内容やビジョンが伝わりきっていなかったと、強く感じています。

また、それまで頼ってきた大手の就活ナビの2社だけだと、応募が社会福祉や国際協力専攻などの学生さんに集中しがちでした。社会貢献への意欲が強いことももちろん重要ですが、当財団は社会課題の解決につながる仕組みを作る役割を担っているため、それだけでは十分ではありません。社会課題の解決に関心があり、学生団体の立上げなどを通して課題解決に取り組んできた学生はもちろん、学生時代に起業やソーシャルベンチャーでのインターンなどビジネスを経験したような候補者潜在層へのリーチを強化する必要もありました。

――合同説明会などのイベントにも参加されていたのでしょうか?

岡さん:やってはいましたが、あまり手応えはありませんでした。知名度のある他社さんにはたくさん人が来て、当財団には来ないことがあったので……。

しかも採用担当が1名のみで、マンパワーが限られていることもネックでした。他社さんのように複数人いて、新卒・中途で担当が分かれ、採用説明会など就活イベントを分担して回すということができません。そのため、できるだけ工数をかけずに広く認知できる手段をずっと探していました。

――ONE CAREERを知ったきっかけを教えてください。

岡さん:学生さんが就活で利用する媒体のランキングで、ONE CAREERの存在を知りました。私が就活生のときはなかった新しい媒体なので、興味を抱いたのが始まりです。当財団の内定者からも「ONE CAREERを利用している」という声をよく聞いていました。「学生利用度1位の媒体」と紹介されていたことに加え、就活に積極的な学生が多く利用しているとのことだったので、ターゲットにしたい新たな層にリーチできそうだと考えました。

最終面接では 「動画を見て企業理解ができました」という声が多数

――「ワンキャリ企業説明会」(旧:企業ラボ)では、どんな点に期待をされましたか?

岡さん:コロナ禍を経て、「学生さんがオンラインで情報をとっているな」ということを実感しました。採用活動の情報を発信する上で、オンラインはとても効率的な方法だろうなと検討を重ねました。「ワンキャリ企業説明会」なら動画をアーカイブとして活用できるので、スカウトサービスなどを併用することで興味を持ってくれた人に効率的に届けられると考えました。

司会の方が進行してくれ、きれいなスタジオで収録するのも魅力でした。出演する担当者がトークに不慣れでも、クオリティーの高い動画に仕上がると予想できましたね。ブランディング的に大きなプラスの効果があるでしょうし、「新卒採用にも注力している企業なんだ」と採用活動のイメージ向上にも役立つと思えました。

――実際の使い方を教えてください。

岡さん:具体的には、接点ができた学生さんや、スカウトを送った学生さんに動画のURLを伝えるという使い方が中心です。内定者フォローの一環として、動画で登壇した職員を交えて動画の内容で気になったことを深掘りしてもらう、という活用もしています。

訴求したいターゲットに魅力が伝わるよう、登壇者の人選には工夫しました。今回は新規事業の立ち上げを経験した職員だったので、「自分が事業を立ち上げるにはどういうステップを踏むのか」というイメージを膨らませてもらえるように意識しました。当財団の採用マイページ上でもリンクを貼っているので、選考のフェーズに応じて視聴を促すこともあります。

――採用活動の変化や手応えはいかがでしたか?

岡さん:まず学生の認知獲得や、母集団形成の観点から魅力付けに有効だと感じました。最終選考の候補者や内定者から、「動画を見ました!」という声を多く聞きました。感覚的には、最終面接に来てくれる人の8割方はしっかり見てくれていると思います。

そして、企業理解が進んだことで内定の出し方にも変化を感じています。例えば最終面接前後のタイミングで候補者と話したときに「今まで日本財団のことをよく分からなかったんですけど、動画を見て仕組みがちゃんと理解できました」といった声を耳にするようになりました。

これまで「なんとなく、いいことやってそう」と応募してくれる人は多くいたのですが、具体的な事業・業務内容まではご存知でない方もいました。そのような候補者が面接の段階から解像度を高め、しっかり組織・事業・人への理解をしてもらった上で内定を出せ、結果的に新卒1年目での離職はゼロになりました。他社の内定を持っていた学生へのアトラクトの際に動画を活用し、最終的に当財団への就職を決めてくれたこともありました。

また、アーカイブはYouTubeで公開されているので、中途採用の応募者の方にも広く見ていただけました。中途採用は新卒以上にカバーできていなかったので、ありがたかったです。

「社会課題の解決」をベースに、さまざまな学生との出会いを増やしたい

――採用後のミスマッチを起こさない上でも、解像度を高めることは欠かせませんね。

 岡さん:内定辞退や入社後ギャップの対策という意味でも、近年はスカウトや面談を重視していますが、そこでは表面的な活動紹介ではなく、一歩深い理解が生まれるように伝える必要があります。それらをより効果的にする上で、内容的にも長さ的にも動画は良かったですね。

効率化の面でもかなり助かっています。かつては対面で接点を持って魅力を伝えていくのがメーンでしたが、動画という新しいツールが増えたイメージです。やはりアーカイブを活用できるメリットは大きく、「これを見ておいてください」とURLを伝えることで、工数を減らせます。採用説明会を頻繁に開催できるマンパワーはないので、「動画を見た上で30分面談をしましょうか」と進めることができます。

――今後目指したいことや、ONECAREERに期待したいことはありますか?

岡さん:社会課題の根本を変えるのは日本財団の使命ですが、課題当事者だけでなくNPOや企業、国際機関を巻き込んだり、自治体や政府に提言したり、議員に働きかけたりと、あらゆるレイヤーと一緒に取り組みます。職員は150人ほどと組織は小さいですが仕事の幅はとても広く、いろいろな価値観や経験があり、世の中の制度や仕組みから変えたいという思いを持った人に、もっと出会いたいと考えています。例えば、もともと中央省庁と併願される方は多いのですが、コンサルやSDGsに注力する営利企業志望の方にも、ソーシャルイノベーションを生む「日本最大の社会課題への挑戦チーム」として目を向けていただきたいです。

そのためにも、ワンキャリ企業説明会や合同説明会などを通じて、さまざまな方面から社会課題解決を志す学生との出会いの機会を増やしていきたいです。「社会課題の解決をしている企業特集」のような、他社との合同の説明会にも出演できると面白そうです。

社名
公益財団法人 日本財団
事業内容
社会貢献活動を幅広く実施。助成事業(非営利組織の活動資金援助)をはじめ、社会課題の解決を支援。
従業員数
140名
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