- 課題
- トレーナー志望の学生からの応募が多く、ターゲットにしたい学生との乖離があった
- 経営企画に興味のある層へのアプローチに向け、学生への見せ方を変える必要があった
- 学生一人ひとりへコミットする採用活動を行っていたため、採用担当の手が不足していた
- 導入の決め手
- 担当者自身が就活生の時に利用しており、馴染みがあった
- ターゲットにおく優秀層の学生が利用するメディアであった
- クチコミを活用することで、広く学生にアプローチできると考えたため
- 得られた成果
- クオリティの高い動画説明会「ONE CAREER LIVE」に満足
RIZAPグループ株式会社は、フィットネスのRIZAP、インテリア雑貨のBRUNO、カジュアルウェアのジーンズメイトなど多くのグループ会社で多角的な事業展開をしています。同社では、新規事業の立ち上げやグループ会社の経営企画に関心のある学生に効果的なアプローチをするためONE CAREERを活用しています。今回は人事部の東畑 さんに、ONE CAREER導入の経緯と成果、今後の採用活動の方向性などを伺います。
求めるのは「RIZAPの経営」に興味を持つ学生、クチコミを活かしたアプローチ方法へ軌道修正

──「RIZAP」といえば学生の認知度も高いと思いますが、新卒採用でどのような課題をお持ちだったのですか?
東畑さん:確かに認知度はそれなりにあると思います。学生からのエントリーもありましたが、応募してくださる方と求める人物像との間に乖離がありました。これまでは大手就活ナビサイトを使っていたのですが、RIZAPといえば区分がフィットネスなので「トレーナー」を希望する学生からのエントリーが多い状態だったんです。
一方、当社が採用したいのは、事業を作っていきたい、事業会社でマーケティングをしたい、経営企画に携わりたいといった学生です。学生への見せ方を変えないと、そういったターゲット学生へのアプローチができないという課題がありました。
また、採用活動にかける人手や時間が不足し始めたことも課題でした。それまでは、「人数が少なくてもいいから、確実に自社を知ってもらう」という方針のもと、就活イベントの説明会などで、当社を知らない学生たちのイメージを変えるという地道な作業をしていました。しかし、人事担当が1~2人しかいない中では、なかなか手が回らなくなってきていたのです。
そうした中で、当社が求める層にアプローチでき、かつ事業内容を正確に伝えられる媒体はどこかと考えたとき、ONE CAREERが候補に上がりました。
──ONE CAREER を知ったきっかけは何でしょうか?
東畑さん:私自身、就活生の頃に利用していたのがきっかけです。その当時から、ONE CAREERには「優秀な学生が集まっている」というのは、学生の間でも評判でした。最終的な導入の決め手は、クチコミの影響力の大きさです。インターンや説明会に参加した学生たちがクチコミで発信してくれることで、自分たちではアプローチできなかった学生にも知ってもらえる。また、そのクチコミを読んだ学生たちのイメージが変わることで、リブランディングにもつながります。人事の情報発信の手間や工数も減らすことができ、マス向けにも認知度を高められるという「2度おいしい」機能ですね。
「最終選考に残る」割合が高い──掲載して1年、成果が少しずつ出始めてきた

──実際にONE CAREERをお使いになって、どんな成果がありましたか。
東畑さん:使い始めたのが2020年10月半ばで、求人掲載やYouTubeでの企業説明会「ONE CAREER LIVE」を活用しています。成果については2~3年続けてみて効果があるものだと認識しているので、短期的な成果は求めていません。2022年4月入社では10人の採用でONE CAREER経由は1人でした。ただ、最終選考にはONE CAREER経由の学生が4人も残ったのです。他の大手就活ナビサイトと比べると、最終選考に残る学生の割合が高く、学生の質の高さを実感しました。
ONE CAREER LIVEについては、とにかくクオリティが高いですね。簡易的な動画撮影をしてくれる採用イベント系の会社もありますが、ONE CAREER LIVEはきちんとしたスタジオで撮影し、構成も事前に用意された上で打ち合わせをします。動画なら出演者のエモーショナルなところも伝えられるので、学生たちにとってはビジュアルも重要な訴求ポイントになると考えているので重視しています。そう考えると、ONE CAREER LIVEが就活・採用系の動画コンテンツではベストクオリティだと感じています。
──ONE CAREER LIVEへの出演で学生への見せ方を変えるために工夫したところはありますか。
東畑さん:当社が、M&Aでさまざまな企業をグループ会社として事業拡大を図っていること、DXにも注力していることなど、記事だけではイメージしづらいことを、補足的にわかりやすく伝えるようにしています。
また、選考に来た学生には、メールでのやりとりの最後に動画のURLを貼り付けて送り、多くの学生に視聴してもらうようにしています。
「人は変われる」という社のビジョンを、採用活動でも浸透させていく

──今後の採用活動の方向性と、それ踏まえてONE CAREERに期待することをお聞かせください。
東畑さん:まず、今後の方向性としては企業理念に紐づいた採用の強化です。当社は「人は変われる」を証明することを社のビジョンとして掲げています。それは、例えばダイエットで体型が変わったというだけでなく、ダイエットに成功したその先にある健康な暮らしで人生がより楽しくなったなど、なりたい自分に近づくことです。その理念の部分を採用活動でもきちんと伝えていきたいと考えています。
次に”RIZAPのリブランディングver2.0計画”です。ONE CAREERを2年ほど活用し、徐々にフィトネスから事業推進・管理が出来る会社というイメージが出来上がってきました。次なるリブランディングのテーマは「RIZAP=テックカンパニー」です。DXを本格的に進めている中で、まだまだRIZAPはアナログなイメージを抱かれやすいです。そのイメージを払拭するためにも更なるリブランディングに挑戦していきます。
最後に私個人の裏テーマではありますが、学生もフラットな関係性で選考や面接を受けてもらえるようにしたいですね。就活における「選ぶ側」「選ばれる側」の関係も壊すべく、ONE CAREERの力を借りながら、RIZAP自身も努力していきます。
