- 課題
- 大手や外資系コンサルにフォーカスして就活を行う学生との接点がなかった
- 導入の決め手
- 認知度向上に効果のあったワンキャリアで求人掲載やクチコミなど様々な機能との相互作用を狙いたい
- 得られた成果
- 26卒と27卒内定者において、スカウトのターゲットだった学生割合が増加
Re-grit Partnersは2017年8月に設立され、現在急成長を遂げているコンサルティングファームです。新卒の採用活動では、ワンキャリアを活用。25卒の内定者の35%、26卒では60%の内定者がワンキャリア経由での採用となっています。
かつては開催イベントの参加者がゼロという時期もありながら、現在はワンキャリアの就活人気企業ランキングにおけるIT業界で3位にランクイン。採用学生の出身大学も、東大・京大・早慶上智・旧帝大などといった上位校が並びます。大きな成果を上げたワンキャリアの活用について、同社で新卒採用責任者を務める髙尾輝さんにお話を聞きました。
【導入背景】スカウトサービスはシナジーを生むから意味がある

――ワンキャリアのスカウト機能の導入理由を教えてください。
実は以前から他社のスカウトサービスを利用していましたが、スカウト単体では効果が薄いと考え、27卒向けから契約を取りやめています。
スカウトサービスは、求人情報やクチコミなど様々な機能と相互作用することでシナジーを生み出すはず。そう考えると、当社の認知度向上に効果があったワンキャリアのスカウトサービスこそ利用すべきだという結論に至りました。
【導入前の課題】大手や外資系コンサル志望者との接点を増やす

――スカウト導入時における課題についても聞かせてください。
課題というよりも挑戦的な意味合いが強いですが、それまでにワンキャリア内で接点を持てていなかった層との接点を持とうと考えていました。
具体的には、自分なりの軸を持っているものの、その軸に囚われ過ぎて大手や外資系コンサルティング企業しか目に入らないという学生との接点です。
大手志向の学生や早期から就職活動をはじめて外資系コンサルティング企業に就職するような学生たちと会いたいと考え、スカウトメールを送って接点を持つことで、「就活を変革する」というミッション通りに、彼ら彼女らの就活に対する価値観を変えるというストーリー作りたいという想いがありました。
――求人掲載だけではアプローチできない層に、スカウトサービスを利用して接点を持っていったのですね。
そうですね。求人掲載はプル型の施策で、学生は自身の軸から外れる企業に自らエントリーすることはないはずです。
一方、スカウトはプッシュ型の施策で、たとえ興味のない企業からでもアプローチを受けることで関心を寄せる学生もいるはずだと考えました。
【 導入時の取り組み】ワンキャリア担当者と学生目線の施策を実行

――スカウト機能では送信代行サポートも活用されています。ターゲットはどのように設定していましたか。
接点を持ちたいと考えていたのは、まず東大・京大・早慶上智・旧帝大などの上位校で、さらに長期インターンシップのようなビジネス経験が少しでもある学生でした。当社の採用ターゲットとする学生の中でも上位に位置づけられる学生を、スカウトでアプローチしていきたいという狙いです。
ただ、当時は文面作りから送信までスカウトメールにおけるPDCAを回すことにリソースを割くのは、まだまだ難しい状況と言えました。それだけに、送信代行は大きな助けになりましたね。
実際、担当者からの提案も、「メールの一文目は学生の興味を惹く内容にした方がいいです」「送信相手によって、文面を変えるのも効果的です」など、具体的で的確でした。学生目線での文面作りなどは、非常に学びがあったと言えます。
また、メールを送信するタイミングも学生が最も情報を欲する時期を提案してもらえ、送信結果の分析を含めて、学生へのマーケティングに強みを持つワンキャリアならではのサービスだと実感しました。
――スカウトメールでは自社イベントへの案内も行っていましたか。
学生視点で考え、早期には就活手法を学べる当社独自のREGRIT ACADEMY(現:Re-grit Academy)やインターンシップ、その後は本選考直結型セミナーなど、時期によって案内するイベントも都度変えていました。
【導入後の成果】ターゲット学生の内定が増加

――スカウト機能や送信代行の導入による成果について聞かせてください。
認知度向上も実感し、26 卒と27卒の内定者ではスカウトのターゲットだった学生の割合が増えていることもあり、間違いなく効果があったと言えます。
現在は、当社のワンキャリア内での存在感の高まりに伴い、大手コンサルティング企業などの志望者にスカウトメールを送ることなく、興味を抱いてもらえている実感があります。
そのため今後は、コンサルティング企業への就職を考えていない、大手事業会社志望や起業を視野に入れて就職活動を行っている学生へのアプローチで、スカウト機能の活用を考えています。
