- 課題
- オンライン説明会では自社の雰囲気やイメージを学生に伝えきれない
- 学生ニーズがオフラインに回帰した背景から対面で学生と接点を持ちたかった
- 導入の決め手
- ワンキャリアにおける自社の学生認知が高いため
- ワンキャリアから媒体掲載やオンラインイベント出展でのサポートを受けていたため
- 得られた成果
- オフライン合同説明会で接点を持った学生による、自社の説明会や選考での当日欠席が減少
- インターンシップや選考への参加率も向上
大手法人向け統合人事システム「COMPANY」の開発・販売・サポートや、HR関連サービスを提供している株式会社Works Human Intelligence。人事・給与業務分野のERP市場でシェアNo.1(※1)を誇る同社のワンキャリアにおけるイベント活用方法について、同社の牟田さんにお話を伺いました。
【課題】オンラインでは魅力を伝えきれない。学生と接点を持ちやすい規模感のワンキャリア“オフライン合同説明会”を選択
──ワンキャリアのオフライン合同説明会に参加した背景を教えてください。
牟田さん:コロナ禍以降、オフラインでの接点を求める学生ニーズが増えたことと、我々自身もオンライン説明会では自社の雰囲気やイメージを伝えきれないという課題があったことです。
対面で学生としっかりと接点を持ち、会社や社員の雰囲気を直接伝える機会を得ることで次につなげたいと考え、ワンキャリアのオフライン合同説明会への出展を決めました。
──さまざまなメディアや企業でオフライン合同説明会が盛んに行われるようになった中、ワンキャリアの合同説明会を選んだ理由はありますか?
牟田さん:就活クチコミアワード4年連続受賞、就活人気企業ランキングIT・通信部門上位へのランクインなど、ワンキャリアにおける弊社の学生認知が高いためです。
また、オンラインイベントへの出展や媒体掲載の工夫において多大なお力添えをいただいたおかげというのもありました。
他社の大規模な合同説明会の場合、学生認知がない中でブースを出展し、学生に興味を持ってもらうことは至難の業です。確実に学生の目に留まるためには、オンラインイベントや媒体掲載で実績があるワンキャリアでの出展が有用だと考えました。
【導入後の活用方法①】一人ひとりに声がけを。印象に残るトークテーマやノベルティで自社の魅力を伝え、次につなげる

──オフライン合同説明会に参加する際に注力したことを教えてください。
牟田さん:ブースを構えて待っているだけでは学生に興味を持ってもらえません。そこで「賑やかだな」「楽しそう」というイメージを持ってもらうために、ブース一面に装飾をしたり、呼び込み用の衣装を着るなどの工夫をしました。
また、通りすがる学生全体に向けてなんとなく呼びかけるのではなく、一人ひとりに声をかけて足を止めてもらうことも意識しました。
──ブースに来てもらった学生に対してどのようなコンテンツを用意しているのかを教えてください。
牟田さん:学生の記憶に残すことを一番大切に考えており、合同説明会から自社の説明会に来てもらうために「面白そうな会社だな」「この会社の選考を受けたら自分にメリットがありそうだな」と印象に残るような話をすることを大事にしています。
学生に聞いてもらいたいテーマを記載した「トークテーマカード」を用意して、学生にくじ引きのように直感でカードを引いてもらって話をしたり、合同説明会の最後に自社説明会の予約用QRコードを表示して予約の時間を取ったりと、次につながるような工夫を凝らしました。
──ノベルティなどは用意されましたか?
牟田さん:26年卒はモバイルバッテリーとボールペン、27年卒はロゴ入りのお味噌汁、オリジナルトートバッグをノベルティとして用意しました。
これらは、我々が人事の立場として過去に参加した外部のカンファレンスやイベントでもらって記憶に残ったものからアイデアを得ました。選定の際は、ただ奇抜なものを選ぶのではなく、自社の特徴が記憶に残るエピソードを伝えられることを意識しています。
そこで、こだわって選定したのが企業ロゴ入りの最中味噌汁です。「リモートワークが多いため、手軽に作れる食事を愛用している」といった弊社の働き方について具体的なエピソードを伝えるアイテムとして活用しています。
【導入後の活用方法②】インターンシップを「難関企業内定への登竜門」と位置付け、学生に参加のメリットを訴求
──オフラインの合同説明会で独自性を出すために工夫した点があれば教えてください。
牟田さん:自社の独自性というよりは「なんとなく良さそうな会社だな」「説明会に行くと良いことが聞けそうだな」と思ってもらうことを意識しています。淡々と会社の事業や仕事を紹介するだけではなく、とにかく学生視点で次のイベントにも参加したいと自然に思えるようなフックを作ることに注力しました。この点が独自性になるのかもしれません。
──オフラインの合同説明会からインターンに参加してもらうために特に効いた施策があれば教えてください。
牟田さん:その場でQRコードを読み込んでもらい、ワンキャリアの媒体掲載ページから自社イベントへ予約してもらう取り組みは、確実に次につながる施策だったと思います。予約してもらうには相応のメリットや興味関心が必要なので、弊社のインターンシップや選考では就活でのグループディスカッションや面接に必要な力が身につくことや、社会人になったときに活きるスキルが得られることをしっかり伝えています。
たとえば、グループディスカッションでは、チームで協働し何かを成し遂げる力や、意見をすり合わせる力が身に付く選考にしています。また、面接では、自分の考えを分かりやすく伝える論理的思考力が身につく選考にしています。「難関企業内定への登竜門」と表現することもあるのですが、内定を取るためではなく自分の成長につながることを強く押し出していますね。
また、弊社のインターンシップに参加するとさまざまな職種のリアルな仕事を体験できることも強く押し出しています。営業だけでなくコンサルタントやエンジニアなど幅広い職種を経験することで、まだやりたいことに悩んでいる学生にとって企業選びの大きなヒントになると考えています。自分に向いていることや好きなこと、自分の個性や強みを改めて知ることができるインターンシップであることを伝えるようにしています。
【導入後の成果】一期一会を大切にするイベントから誘導された学生の承諾率は高い

──求人掲載同様、学生視点を大事に設計されていることがわかりました。ワンキャリアのイベントに参加するからこそ得られる成果を教えてください。
牟田さん:ワンキャリアのイベントに参加するメリットは、ワンキャリアのスタッフがいろんなブースをしっかりと見て、学生が興味を持ちそうなブースへ誘導してくれることだと実感しています。
学生が弊社のブース周辺をなかなか通らない時間帯があった際に、スタッフが学生に声がけをして各社のブースへ案内してくださったり、別のセミナーブースでキャリア相談を担当しているキャリアアドバイザーが、各社に合いそうな学生をブースへ案内してくださったり…。機械的ではなく、一人ひとり、一社一社と向き合ってくれる姿勢に魅力を感じています。
学生が主体的にブースを訪れることや、自社での声がけも大切ですが、ワンキャリアの皆さんが各社と学生に寄り添って、さまざまなブースを回れるように配慮してくださっていること、キャリア相談後にマッチしそうな学生を引き合わせてくれることがとても素敵だなと思っていますし、弊社の採用に寄与していると実感しています。
結果として、オフライン合同説明会で接点を持った学生は、自社の説明会や選考の参加率が非常に高く、インターンシップや選考への参加率も向上しています。
インターンシップでは内々定に至らなかった学生も、本選考で再チャレンジしてくれることがとても多く、ワンキャリアのイベントは弊社の採用活用に大きく寄与しています。結果、ワンキャリア経由での内定承諾者数が倍増という成果を出せました。
※1 2023年度 ERP市場 – 人事・給与業務分野:ベンダー別売上金額シェア 出典:ITR「ITR Market View:ERP市場2025」
──求人掲載同様、学生視点を大事に設計されていることがわかりました。ワンキャリアのイベントに参加するからこそ得られる成果を教えてください。
今回お伺いした牟田さんには、ワンキャリアのサービス導入後の成果について、求人掲載・スカウトの文脈についてもお話しいただきました。あわせてご覧ください。
