- 課題
- 文系層を含む多くの学生へのアプローチができていない
- IT系企業ゆえに、理系学生からの認知が高い状態だった
- 母集団だけでなく、その先の本エントリーに繋げたかった
- 導入の決め手
- 文理問わず、幅広い層の学生が利用している
- クチコミや選考体験談によって、学生の選考へのハードルを下げることができると考えた
- 得られた成果
- エントリー数、母集団の文系比率がいずれも増加
- YouTube説明会「ワンキャリアライブ」では1,000名以上の学生が視聴
- 記事型広告の掲載により、幅広い事業についても訴求ができるようになった
NTTコミュニケーションズ株式会社はNTTグループ内に位置し、国内電気通信事業における県間通信サービス、およびそれに関連する事業等を幅広く手がけています。地域に根ざしたICTソリューションの提供・サポートを行い、高い市場シェアと安定した顧客基盤を築いてきました。2022年1月にはNTTドコモ・NTTコムウェアと統合してドコモグループの一員となり、法人事業ブランド「docomo business」のもと、法人事業を推進する役割を担っています。今回はヒューマンリソース部の神田さんに、元々抱えていた課題感と、ONE CAREER CLOUDを利用して実感した効果について伺いました。(※尚、本記事はグループ統合前の取材内容をもとに構成されたものです。)
注力ターゲットは文系学生、選考へ参加する学生を増やすために

──2年以上にわたりONE CAREER CLOUDをご利用いただいていますが、神田さんが採用担当を引き継がれた時点ではどのような印象をお持ちでしたか?
神田さん:私が採用担当になったのは2020年の秋頃で、社内でもONE CAREER CLOUDが良いサービスだと話題になっていました。また、就職活動中の知り合いからも、ONE CAREERが先輩のクチコミや選考体験談を見られるサービスが良いという話はよく耳にしていました。
──クチコミや選考体験談が見られることについて、どういう印象を受けましたか?
神田さん:ポジティブな印象ですね。就活の場では、基本的に企業側からの一方的な情報発信が多く、企業の良い部分ばかりがピックアップされがちで、学生の生の声に触れるのがなかなか難しい状況でした。クチコミなどで学生が情報共有できることで、企業側としても見られていると自覚できる分、万が一でもウソがつけませんし、気を引き締めなくてはと思えます。
──当初、ONE CAREER CLOUDを利用して解決したい課題とはどんなものでしたか?
神田さん:一つ目は、特に文系学生へのアプローチを拡大することです。今でこそ多くの学生への認知が広まっていると実感していますが、IT系企業ということで、数年前までは理系人材からは人気があるものの文系には少し弱い部分がありました。ONE CAREERは文理問わず幅広い学生さんが利用されているので、おのずとこの課題もカバーできるのではと期待が持てましたね。二つ目は、母集団だけではなくその先の志望度向上、エントリー数増加に繋げたいという課題です。他サイトはどちらかと言うと企業認知とプレエントリーに特化していることが多いと思いますが、大事なのはプレエントリー後の選考参加に繋げることだと考えています。当社の場合プレエントリー数はある程度集まっているものの、その先の本エントリーに繋げられないという課題がありました。ONE CAREERでは学生が先輩学生のESを閲覧できるので、学生側のハードルが下がっていたり、クチコミでの良い評価が実際にイベントへ足を運ぶきっかけになったりと、その後に繋げられる点が良いと思います。
ICTが持つ業務の幅広さを伝えることで、母集団とエントリー数いずれも増加

参考記事:※新規事業を社会に生み出す「未来のインフラ」になる
──注力ターゲットである文系層に向けて、どういう強みを訴求していったのでしょうか。
神田さん:これはどの会社でも同じことが言えるでしょうが、エンジニア=理系というイメージが持たれることが多いと思います。しかし実際には文系のエンジニア職もたくさんいるということを、イベントや説明会を通じて伝えることができました。現在当社の新卒採用は半分が文系なので、そこは大きくアピールしましたね。 また、ICT業界は、実は様々な業界と繋がっていることも強調しました。例えば最近の学校は勉強する際もタブレットを使うと思いますが、その場合ICT×教育という組み合わせになるイメージです。ICTだけではなく幅広い業界とも業務を進めていく部分を訴求していくことで、別の業界に興味を持っていた学生に振り向いてもらうことができます。
──ONE CAREER CLOUDを利用し始めて、具体的にはどのような成果がありましたか?
神田さん:まず、母集団がかなり大きく増えました。コロナの影響でICT業界の人気が高まったことももちろんありますが、22卒の母集団と比較すると、プレエントリーが1.6倍程度まで増加しました。また、母集団の文系比率も約2%増加しました。数字としては少なく感じるかもしれませんが、そもそも母集団自体が増えているので、人数としてはかなり文系の学生が増えたと言えます。
──イベントでの効果はありましたか?
神田さん:ONE CAREER CLOUDを利用する目的は母集団を増やすことと、その後のエントリーやイベントに繋げるという二つがありました。前者については、ナビサイトやイベントの寄与が大きかったように思います。特に夏に参加したYouTubeでの企業説明会「ワンキャリアライブ」は1,000名以上に視聴いただき、そこでの影響は大きなものでしたね。アーカイブで残るので、リアルタイムで参加できない学生にもアプローチできる点も良いです。
自社に興味がない学生にもアプローチできるよう、複数のチャネルを使い分けていく

──記事型広告の感想はいかがですか?
神田さん:こちらが二つ目の目的である、エントリー数とイベント参加人数の増加に繋がっていると思います。会社説明会ではどうしてもメインの事業を中心に話すことになるので、会社の一つの分野からしかアプローチできません。しかし弊社は幅広い事業を手がけているので、どんな学生でも一つはやりたいことにマッチするのではないかと考えています。記事内でなら、説明会では通常あまり紹介できないような事業についても詳しく紹介することができるので、良いアプローチになっていると思います。
──ONE CAREERのサービスで一番満足されているものは何でしょうか?
神田さん:やはりオンラインイベントですね。弊社では視聴者数と個人情報の取得数を意識していますが、他社と比べてもその人数が多いので満足しています。また、イベントの運営自体も非常に良いと思います。当社の出演した回は、プロのアナウンサーの方が司会をされていましたが、話の広げ方等はプロならではだと感じました。
──イベントに出る際に意識したポイントはありますか?
神田さん:一つ目は、ワンキャリアライブ/SUPER LIVEでは現場のエース社員をアサインすることです。学生は人事の言葉だけでなく、現場社員のリアルな話も聞きたいと思うので。もう一つは、基本的にNGなしで質問を受けることです。こちらも、うわべだけの話で終わりたくないという思いもありますし、都合の良い質問だけに答えると、入社には繋がるかもしれませんが、働き始めてから違和感が生まれてしまう可能性が高いと思っています。
──NGなしでオープンにというのは、貴社の文化なんですか?
神田さん:はい、社名に「コミュニケーション」と付いているだけあって、会社全体がオープンな雰囲気ですね。
──最後に、今後ONE CAREER CLOUDをどのように活用していきたいと考えていますか?
神田さん:おかげさまでICT業界を志望している学生には、ある程度プレエントリーしてもらえる状況になりました。今後は他の業界に興味を持っている学生にも候補に入れてもらえるよう、他社とのコラボイベントに力を入れたいですね。また今後も継続的に記事を掲載していくことで、幅広い学生の志望企業になれるようアプローチしていきたいです。ICT含め幅広い事業があることを押し出し、興味を持てる領域があるということに気づいてもらえるようアピールを続けていきたいです。
