- 課題
- 2016年創業と歴史が浅いため、学生からの認知が低かった
- 「電通のグループ会社」ということは知られていても、デジタルマーケティング・デジタルトランスフォーメーションなどの中核事業を理解されていなかった
- 導入の決め手
- 認知度を向上させ、同時に事業内容を正しく理解してもらえる期待があった
- 利用する学生数が増えており、100名超の採用をする上での母集団形成に有効と考えた
- 得られた成果
- ONE CAREERでのエントリー数が21卒から22卒にかけて1.5倍に増加
- デジタル領域に関心のある学生が集まるようになった
- ONE CAREER経由での応募学生の選考通過率が高く、内定に至った割合も20%に到達
株式会社電通デジタルは、「コンサルティング」「開発・実装」「運用・実行支援」の統合ソリューションを提供する、2016年7月に設立された国内最大級のデジタルマーケティング会社です。当社は学生への認知拡大を課題とし、その解決手法の一つとしてONE CAREERを利用しています。利用中のサービスの満足度や、優秀なデジタル人材を採用するための具体的な手法など、採用担当の伊佐さんに伺いました。
「電通グループ」以上の、自社の強みや事業内容を理解されていなかった

──ONE CAREER 導入当時、どのような採用課題を抱えていたのかを教えてください。
伊佐さん:弊社では2021年卒の採用活動からONE CAREERを利用しています。その背景にあったのは、以前から持っていた「認知度が低い」という課題です。弊社は2016年7月創業と、まだまだ歴史が浅い会社です。「電通デジタルは“電通”とはどう違うの?」という質問を受けることもあり、「電通と何かしら関係があるのだろうけど、どんな事業をしているのか、あまり知られていない会社」という状況でした。事業の中心であるデジタルマーケティングのことを、広く知られていなかったんですよね。
ONE CAREER経由でデジタル志向の人材が集まり、エントリー数も大幅増

──その解決策としてONE CAREERを導入、そして継続して利用を決めた理由は何でしょうか。
伊佐さん:弊社は毎年120名程度の採用を行っているので、ある程度大きな母集団を形成する必要があります。採用チャネルは複数用意しているのですが、そのひとつとしてONE CAREERを利用し始めました。導入の決め手は2つです。1つは認知度を高めながら、会社の事業内容を正しく理解してもらえると考えたため。もう1つは、ONE CAREERが多くの学生が利用するメディアで、規模の大きな母集団を作る際に、有効だと考えた点にあります。 利用初年度の2021年卒の採用活動を振り返り、ONE CAREER経由で800人強のエントリーがあったことや、内定承諾者数も満足できるものだったので、2022年卒以降も継続して利用することに決めました。
──2022年卒の採用活動では、ONE CAREERを通じてどのような成果が出ましたか。
伊佐さん:まずONE CAREER経由のエントリー数が非常に伸びました。2021年卒では800人だったのが2022年卒では1200人と、50%も増加したんです。 また2022年卒の採用結果を見ると、ONE CAREER経由の学生は選考通過率が高く、それに伴って内定承諾に至った人数も多かったです。内定者のうち20%がワンキャリア経由の学生と、他の採用媒体よりも高い割合でしたね。
──ONE CAREER経由の学生は、どのような志向の方が多かったのでしょうか。
伊佐さん:さまざまな学生が来てくれましたが、中でもデジタル志向の学生が多かったように思います。弊社はデジタルマーケティングを網羅的にカバーしている会社なので、入社後もその分野の最新情報をキャッチアップしたり、知識を深めたりする必要があります。そのため、大前提としてデジタル領域全般への関心がありアンテナを張っているかどうかは、採用する上での重要な視点だと考えています。
理系人材の獲得も視野に、より多くの学生に「電通デジタルらしさ」を知ってもらう

──ONE CAREERのサービスで、満足しているものは何でしょうか。
伊佐さん:まずは「採用計画」というサービスで、学生のクチコミが見られることですね。採用媒体はたくさんありますが、クチコミが閲覧できるのは、ONE CAREERならではの特徴ですよね。また、ONE CAREER上の企業ページでは適度な量の企業情報が掲載されているので、学生は見やすいと感じます。UI/UX面での使いやすさが、会員数やエントリー数にも影響しているんだろうなと思います。次に、YouTube上で行う企業説明会。テキストコンテンツとは異なり「生の声」が伝えられると感じています。2023年卒の採用活動で理系学生向けの「理系就職LIVE」というイベントに参加したところ、今までタッチできていなかった学生層からもエントリーがありました。弊社にはビッグデータの活用やDXコンサルティングなどを行う部署もあるので、理系人材にもアピールしたいと考えています。そういった意味でも、さらなる認知拡大のため、今後も利用させてもらいたいです。
──今後の採用方針と、ONE CAREERをどのように活用していきたいと考えているか教えてください。
伊佐さん:学生への認知拡大は引き続き大きな課題です。弊社はベンチャーマインドも強く、経営層との距離も近くてさまざまな意思決定のスピードが早い。若手もかなりの裁量を持って働いています。こうした弊社の実態を「ONE CAREER LIVE」などで伝え、学生が持っている企業イメージを変えていきたいと思っています。より大きな母集団を形成するために、2023年卒の採用活動から利用開始時期を9月スタートに早めました。結果、早期から多くのエントリーが集まっていて、弊社を「ONE CAREERで知った」という方は比較的多かったですね。今後も学生との太いパイプとして活用したいです。
