- 課題
- 競合と比較して企業としてのブランド力が低かった
- 導入の決め手
- 他社イベントと比較して学生と接点を持てる機会が多い
- Youtubeを活用したイベント動画の視聴ができる点が他のサービスにはなかった
- 得られた成果
- 競合他社と並んでのイベント参加で、他社目当ての学生に自社を認知してもらえた
- 出会える学生が自身の軸を持っているため他媒体とは異なる層と出会える
Re-grit Partnersは2017年8月に設立され、現在急成長を遂げているコンサルティングファームです。新卒採用活動ではワンキャリアの様々なサービスを活用し、25卒の内定者の35%、26卒では60%がワンキャリア経由で採用しています。
かつては開催イベントの参加者がゼロという時期もありながら、現在はワンキャリアの就活人気企業ランキングにおいてIT業界で3位にランクイン。第二弾ではイベント(合同会社説明会・インターン)による成果にフォーカスし、同社で新卒採用責任者を務める髙尾さんにお話を聞きました。
【導入背景】イベント内での学生との接点が圧倒的に多いという魅力

──なぜワンキャリアのイベントに出展しようと考えたのでしょうか。
髙尾さん:ワンキャリアを選んだ理由としては、他社イベントと比較して学生と接点を持てる機会が圧倒的に多いと感じたからですね。
加えて、マーケティングの強さも印象的でした。YouTubeチャンネルで参加企業の動画を視聴できるのは、当時はワンキャリア以外にはほとんどなかったはず。それだけに動画も非常に魅力的に映りました。
【導入前の課題】企業としてのブランド認知が不足していた
──イベントに関して、当時抱いていた課題を聞かせてください。
髙尾さん:企業の認知度が他社に比べて低いという点ですね。当時はやはりどうしてもまだまだ企業としてのブランド力が低い状態でした。実際にイベントに出展した際も、横並びの競合他社にビッグネームがある場合、学生もその有名企業の話しか聞く気がないような状態もありました。
ただ、認知度向上は一朝一夕で解決できるものではなく、今後も継続的に取り組むべきテーマだと感じています。そこで私たちは、単に露出を増やすのではなく、「学生にとって意味のある接点をどうつくるか」という観点からアプローチを見直すことにしました。
【導入時の取り組み①】「就活を変革する」というミッションと学生視点をつき合わせる

──イベントは学生と直接接点を持つ機会になるかと思います。ワンキャリアのイベント出展時に気をつけていた点はありましたか。
髙尾さん:まずはイベントに来場する学生が何を求めているのかを徹底的に分析しました。
例えば合同説明会に参加する多くの学生は、目当ての企業の話だけを聞ければいいという考えです。他の企業の話を聞くときは、目的の企業までの空き時間を埋めるため、あるいはノベルティをもらえるから、というケースがほとんどです。
そのスタンス自体は間違っていません。ただ、ブランド力とそれに伴って認知度が低い私たちが不利であることは確かです。会社の魅力を一方的にアピールするのではなく、「就職活動とは何か」「キャリアとは何か」といった“考えるきっかけ”を提供することに軸を置きました。
合同説明会に出展した際も、話の大部分は就活やキャリアについてで、会社の説明は最後の数分ほど。そして、「今日の話に興味を持ったのであれば、ぜひ単独イベントに参加してください」と促す形にしました。
──まさに「就活を変革する」というミッションを反映した説明会と言えそうですね。
髙尾さん:その通りですね。各イベントの企画やマーケティングも、すべては「就活を変革する」というミッションから考えられ、最終的に学生のニーズとつき合わせていくイメージです。
──合同説明会は呼び込みも重要になるかと思いますが、貴社の会期中の取り組みを伺えますか。
髙尾さん:ワンキャリアにおける就活クチコミアワード2025のベンチャーランキングへの選出など、高く評価していただいていることを効果的に活用できています。これまでのイベント出展時も学生の動線に合わせ、アワード選出や「就活を変革する」というミッションを大きく掲載したタペストリー広告を設置するなどの工夫はしていました。
特にクチコミアワード選出は、イベントでも学生の興味を惹きますね。「評価されている企業なら、話を聞いてみよう」と説明会に参加してくれる学生も多いです。実際に話を聞いたところ、「確かに、いいことを言っていた」と感じてもらえ、「それなら単独イベントにも行ってみようかな」と考えてくれるようです。
──いずれも学生視点に立った施策設計をされているのですね。
髙尾さん:採用における学生のカスタマージャーニーの考え方は問題解決と似ています。まずイベント参加前の学生の状態について仮説を立て、イベント参加後にどのような状態になっていてほしいかという理想を描きます。
当然、イベント参加前後で状態に乖離がありますから、私たちはその乖離を埋めるためのコンテンツを作るように努力しています。
ただ、人間は感情の生き物で、この一連の流れを作ったからと言ってうまくいくかどうかはわかりません。
古代ギリシャの哲学者アリストテレスが人を動かすために、「エトス(信頼)」と「パトス(共感)」、「ロゴス(論理)」の3つの要素が重要だと言ったように、私たちもどれだけ信頼を持ってもらえるか、どれだけ情熱的に話せるか、どれだけ論理を持って納得させられるかが重要です。
──イベント参加前の学生の状態について、いかに仮説を立てているのでしょうか。
まず、実際の内定者へのヒアリングや自社イベントの参加者とのキャリア面談などを通して、学生の就活における動きや思いを知るようにしています。ヒアリング結果を仮説に活かし、実際に検証してみるというやり方ですね。
ただ、学生の状態は常にアップデートされていくため、人事視点で仮説を立てていては外れていくはずです。学生ごとに就活に対する考え方も異なりますから、さまざまなな学生から生の声を聞くことが大事ですね。
【導入時の取り組み②】インターシップに想定以上の参加者が集まったワケ
──合同説明会の後に案内する自社主催イベントについても聞かせてください。
髙尾さん:一番こだわったのは、インターンシップですね。採用マーケティングのようなインターンシップにならないよう、特に意識しています。
インターンシップでは、まず学生に自分自身のキャリアにおいて、コンサルタントという職種が正しいのかどうかを考えてもらいます。そして、数あるコンサルティング企業の中でRe-grit Partnersという企業が、自分自身のキャリアに合うのかどうかを判断してくださいと話しています。
開催時期も工夫し、27卒向けでは初めて春からインターンシップを実施しました。サマーインターンシップという言葉が定着しているほど、夏にインターンシップを開催する企業は多くあります。実際、8月や9月の土日はインターンシップで埋まっているという学生は少なくないはずです。
学生が求めている開催時期を考えると、夏には多くの企業のインターシップが行われて比較も難しくなるため、できれば避けたいところ。当社としてはサマーと冠しながら5月末からインターンシップをはじめたところ、当初の想定を超えるほどの人数が集まる結果になり、開催日数も増やしていきました。
──学生視点を常に意識され採用活動に反映されていると思いますが、どうやって学生の視点を取り入れているのでしょうか?
髙尾さん:クチコミを活用しています。イベント等学生と接点を持っているタイミングで収集をしています。特にインターンシップでは、ワンキャリアのクチコミ回答フォームだけではなく、終了時に別で自社アンケートも用意しています。アンケートで高評価を記した参加者はワンキャリアのクチコミにも同じく高評価を記す傾向があります。一方、ワンキャリアのクチコミでは書かれにくいネガティブな評価も、自社アンケートではかなり細かく記されている場合があります。
そのため、ポジティブな点はワンキャリアのクチコミから、改善点に活かせるネガティブな意見は自社アンケートから、それぞれ抽出し、採用活動に活かしています。
【導入後の成果】認知向上に役立ちつつ、軸を持った学生と出会えた。

──ワンキャリアのイベントだからこそ出せた成果はありましたか。
髙尾さん:競合他社と並んで出展することで学生からの認知を獲得できることでしょうか。以前、コンサル業界座談会をご提案いただいたことがあり、名だたるコンサルティング企業とともに弊社が並ぶ形となりました。他の企業目当てで視聴しているところに、自社が入ることでプレゼンスを上げることができるので、認知向上につながっていると思います。
また、ワンキャリアのユーザーの学生は自身の軸を持って参加している印象もありますね。説明会でも企業名ではなく、話の内容を重視していると感じさせられるシーンもあり、他の媒体とは異なる学生群が集まっていると感じます。
「Re-grit Partnersが話した内容が非常に刺さりました」と伝えられることも多く、そのまま自社イベントに誘導できたこともあり、自社カルチャーに近い軸を持った学生に出会えたこともワンキャリアならではの一つの成果だと考えています。
また、ワンキャリアのユーザーはハングリー精神のある学生が多いので、27卒では「さまざまな企業のインターンシップに参加した結果として、覚悟を持って内定承諾しますので、今からでも働かせてください」という内定承諾者にも出会うことができました。
