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採用活動における企業説明会は、自社の企業情報や採用情報を発信し、選考に進んでもらうための大切なイベントです。就職活動中であり業界研究を行っている就活生との接点を持ち、自社の強みや魅力についてアピールするチャンスでもあります。 成功し共感を得られれば、問い合わせを増やして積極的に人材を確保することができるでしょう。人事採用担当者は、新卒採用において自社に来てほしいターゲット像を明確化し、交流や接点を得られる機会を逃さないよう注意が必要です。
新卒向けの企業説明会で学生が求めていることは?

会社概要や企業側が掲げているビジョンなど、公式サイトを見ればわかる内容は手短に説明し、真に学生が求めている情報を提供することが重要です。
●具体的な仕事内容
内定後、将来自身が働いている姿を詳細にイメージするため、今後どのような業務に携わるのか知りたがっている学生がほとんどです。大雑把な説明や、内容を濁したような説明は応募を敬遠させてしまうおそれがあるため、できるだけ具体的に説明しましょう。
例えばコンサルティング企業ならば、効果的な集客方法について顧客の相談にのる、IT業界ならば、いろいろなソフトウェア開発をしているとつい答えがちですが、大学生側からしてみればすでに分かりきっていることです。
「SNSを活用した集客方法を実施したいのですが」
「それならお店の情報を決まった時間に毎日投稿しましょう」
など顧客から受けるよくある質問を具体的に説明します。
先ほど述べたIT企業なら、株式会社A社のオフィスに滞在して怪しいウイルスがないか監視しています、介護業務における顧客の状態管理システムの開発に携わりました、など可能な限り具体的に紹介できるようにしましょう。
また公式サイトを見ればわかる内容も、できるだけ言わないなど意識することも大切です。
●社風や社内の雰囲気
学生のなかには、体育会系やアットホームなど、自身が求める社風の職場で働くことを希望している人がいます。
社風や社内の環境を言葉で表現することは難しいですが、業務中や休憩中の様子など、さまざまな画像を交えて説明したほうが良いでしょう。また現場で活躍している若手社員から、良いことばかりではなく、残業やきつかった出来事などネガティブな面も隠さずに本音をPRすれば、より信頼してもらえます。
また注意点として話すときの態度ですが、他人からできるだけ魅力的に映るよう親近感がわく話し方や、明るくハキハキした声を出すことがコツです。
●企業が求める人物像や能力
企業が欲しがっている人物像や、備えるべきスキルについて伝えましょう。対象の企業へ就職したいと考えている、または社会のニーズに関心を持ち、役立つスキルを身につけたいと考える学生もたくさんいます。
そのため、コミュニケーション能力のある人物が欲しい、などざっくりした回答は避けましょう。例えば、指示を出さなくても自ら率先して動ける人、失敗したことや指摘されたことを直に受け止め、改善策を考案し実行に移せる人など、具体的に説明します。
新卒向け企業説明会で行いたい内容

就活生向けの企業説明会を開催する際は、開催日程の決定や会場の予約、当日のタイムスケジュールなど決めるべきことがたくさんあります。また合同企業説明会などのイベントに参加するなら、企業ブースを出展する準備も必要でしょう。説明会を成功させるポイントは、学生の傾向に関する情報を収集し、どれだけ準備するかにかかっています。
●合同企業説明会の場合
・実際に行われている業務内容の説明
実際に携わった事業内容や、現在進行中のプロジェクトについて具体的に説明します。
具体的であればあるほどイメージのズレ防止にもつながるため、学生と企業双方にとってもメリットになります。
前述のとおり、システム開発やコンサルティングなどあいまいな説明のまま終わらせてはいけません。自社のサイトや求人サイトなどでは判断できない、リアルな情報を伝えるのが望ましいでしょう。
・入社して得られるメリットの共有
入社して得られるメリットについて紹介します。入社することでどのように成長ができるのか、何のスキルが身に付くかなど具体的に説明します。
学生のなかには、給料よりも常にスキルアップして成長したいと考える人もいるため、資格の取得支援制度や、スキルアップした際の好待遇など、企業で取り組んでいることについて説明します。また先輩社員に、実際にメリットを感じたことについて本音で話してもらうと良いでしょう。
・合同企業説明会用のパンフレットの配布
合同企業説明会用の自社パンフレットや配布資料を用意します。説明が聞けなかった学生に配布することで、自社の存在を知ってもらえます。配布する際は、クライアント用のパンフレットではなく、学生向けの内容が記載された、新しいパンフレットを用意しましょう。
特に他社にはないインパクトのあるパンフレットなら、差別化が図れるうえ学生に興味を持ってもらいやすいでしょう。
●個別企業説明会の場合
・自社の業務が体験できるプログラムの実施
企業の業務が体験できるコンテンツもおすすめです。説明会の参加者に、気軽に体験してもらいながら、失敗した点ややりがいを説明すると納得感が高まるでしょう。
また、説明会に来た学生の印象に強く残ります。
・自社のサービスや商品の特徴の説明
自社で開発した、または携わったサービスや商品を紹介します。実際に製品や物として残っていれば、学生に自社の強みや仕事のやりがいを理解してもらいやすいでしょう。
また可能なら、ノベルティとして商品を学生へ配る方法も効果的です。配布する製品によっては顧客としてファンになってもらえる可能性もあります。
・会社内のツアー見学
社員が学生を引率し、社内を案内すれば、実際に現場で働く姿を学生がイメージしやすくなります。手ごろな価格で利用できる食堂やおしゃれな休憩場所などがあれば、学生に興味を持ってもらいやすいでしょう。
オンライン形式による開催でも、社員がパソコンを持って移動するなど工夫することで、社内見学が可能です。随時学生から質疑応答を受け付ければ、リアルタイムでの社内見学が可能です。
新卒向けの企業説明会をオンラインで行う際のポイント

近年では、採用のオンライン化が進んでおり、企業説明会をオンラインで開催する企業も増えています。遠方の学生でも手軽に参加してもらえるというメリットがある一方で、スライドの内容を説明するのみ、社員同士の座談会のように、学生が受け身になる内容では飽きられてしまう可能性場合があります。
●通信環境を整える
インターネット回線や機器の不調により、スムーズに実施できないケースがあります。
事前にテストを行い、当日にスムーズな進行ができるか必ず事前に確認しましょう。
映像や音声にもこだわりが大切です。
外付けのマイクやカメラなどを用いたり、ビデオカメラや一眼レフカメラなどを活用したりするのもおすすめです。
●学生が退屈しないコンテンツを用意する
オンライン企業説明会は一方的な説明や、ひたすら動画の視聴を行うだけの時間になりがちです。学生も自宅において「ながら視聴」がしやすいため、集中して聞いていないケースもあります。そのため学生が受け身にならないよう、できるだけ少人数で実施できる、参加型のコンテンツを用意しましょう。
また説明会の受付時間や実施時間にも気を配る事も重要で、長すぎると飽きてしまい、短すぎても印象に残りにくいです。
●アーカイブ化して学生が好きなタイミングで見られるようにする
オンラインで行う場合のメリットとして、説明会の様子を録画し保存しておける点が挙げられます。オンライン説明会の様子を録画し、終了時に改めて動画をチェックしてから配信すれば、直接参加した学生や、どうしても参加できなかった学生へ好きな時間に見てもらえます。
さらに動画内に募集要項やエントリーシートの出し方、採用選考など、応募方法に関する情報を含めておけば、効率的に伝えられるうえ学生側も余裕をもって準備できるでしょう。
新卒向け説明会は学生を受け身にしないことがコツ

新卒向け説明会は、オンラインやオフラインにかかわらず、学生が受け身にならないような工夫が必要です。例えばグループワークやプレゼンテーションの場を設けるなど、学生自身が意見を述べたり知識を得たりする内容が望ましいでしょう。
学生は、企業研究やインターンシップへの参加など、自分なりに準備をして参加している人もいます。また緊張する場へ、貴重な時間を削って参加しているということを忘れず、相手を尊重しつつ対応することが大切です。
ワンキャリアクラウドの「イベント」は、プロ仕様のスタジオで司会者を交えながら企業説明会の動画を作成し、全国へ配信できます。
配信時に学生から寄せられたアンケートや口コミをシェアし、今後の採用活動へ活かせます。学生にとって企業選びの参考となるような、説明会動画が作成できます。
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