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中小企業の新卒採用には、募集が集まりにくい、採用担当者の負担が重くなりやすいといったデメリットがあります。こうした課題を解消して新卒採用を成功させるには、自社に合う採用手法を探して取り入れることが大切です。場合によっては、従来とは異なる方式が適していることもあるでしょう。 本記事では、中小企業の新卒採用における課題や解決策、成功のポイントなどをお伝えします。新卒採用を実施・検討している中小企業の担当者様は、ぜひ参考にしてみてください。
中小企業における新卒採用の主な課題

一般的な中小企業の場合、新卒採用活動において、募集人数やリソースなどに課題を抱えるケースが多く見られます。こちらでは、中小企業の新卒採用における主な課題について詳しく解説します。
●大企業よりも募集が集まりにくい
中小企業は大手企業と比較すると知名度が低く、学生の募集が少なくなる傾向があります。応募総数が少なくなると、理想とする人材に出会える確率も低くなってしまいます。すると、採用予定人数を集められないケースもあるため、応募者を増やすための取り組みが必要です。
●採用にかけられる予算や人員が不足しがち
一般的に、中小企業は資金力のある大手企業と違い、採用予算が少ない傾向にあるといわれています。(株)マイナビによる調査でも、上場企業の採用費総額平均は約771.9万円、非上場企業では約267.4万円という結果が出ています。
十分な予算を用意できなければ、採用活動にも影響が生じてしまいます。たとえば、求人広告を掲載する場合、予算が少なくなるほど露出は減るため、学生の目に留まりにくくなるでしょう。そうなると応募者が少なくなり、予定した人員を確保できなくなる可能性があります。少ない予算で採用を成功させるためには、戦略をしっかりと練った上で募集を始めることが重要です。
また、社員数の少ない企業は採用活動の専任担当者を立てられないことがあります。営業・労務・総務など、採用と別の仕事を兼務するケースも見られます。他業務との兼ね合いがあると、施策が増えた際に対応できるリソースが足りなくなってしまうことも。こうした状況では、たとえ採用に課題を抱えていても、早急に改善策を打ち出すことはできません。一部業務の外部委託なども検討し、採用活動に割く時間を増やすことが求められます。
【参考】HUMAN CAPITAL サポネット「新卒採用の予算について」
URL:https://saponet.mynavi.jp/guide_saiyo/detail/20210419183222.html
中小企業が新卒採用を成功させるためのポイント

新卒採用を成功させ、希望する人材を獲得するためには、どのような部分に気をつけたら良いのでしょうか。こちらでは、中小企業が新卒採用を成功させるために知っておきたいポイントをご紹介します。
●求める人物像を明確にして他社との差別化を図る
自社にマッチする人材像が曖昧なまま、競合他社と同じような採用要件で募集してしまうと、応募者の奪い合いにつながってしまいます。自社の求める社員像をはっきりと描き、他社との差別化を図ることが重要です。
理想の人材像を明確化することにより、募集をかけるべきターゲット層を絞りやすくなります。場合によっては、ターゲットそのものを変更することも選択肢の一つです。採用ターゲットによっては、獲得するためのアプローチ方法や採用基準なども変わります。必要に応じて、今までとは違う採用手法を検討したほうが良いでしょう。
●自社の魅力を十分にアピールする
志望度の高い応募者を集めるには、自社の魅力を発信することが大切です。就活中の学生が知りたい部分についてリサーチして、PRに生かしましょう。会社説明会でのプレゼン内容など、アピール方法を見直すこともおすすめです。
また、自社のアピールを続け、就活サイトや求人サイトなどのクチコミ評価を高めていくことも重要なポイントです。飲食店のクチコミと同様、良い評判が蓄積していくことで、自然と人が集まるようになります。記載された感想を参考にしながら、自社の採用活動を改善していくこともできるでしょう。
●データを蓄積し次の採用活動に生かす
新卒採用を続けていくためには、採用に関するデータを蓄積し、ノウハウを継承することも大切です。データをもとに傾向を分析することで、次年度の新卒採用活動を改善させられます。
集めておくべきデータの主な例には、アプローチした学生の人数・選考に進んだ人数・内定辞退の理由・応募者が利用した求人媒体・効果の高かったスカウトメッセージの文面などがあります。こうしたデータの収集・蓄積には、採用管理システムの利用がおすすめです。採用に関するデータを簡単に一括管理できると、人事業務の効率化にもつなげられます。
●採用活動に割けるリソースの増加を目指す
中小企業の採用活動においては人手不足も問題となりやすい傾向にあります。採用担当者の業務負荷を軽減することでリソースを増やすことも重要です。対策の一つとして、専用ツールの活用があります。自社分析や競合分析などを自動化できるため、採用計画立案の工数を減らせます。Web選考の導入により、説明会開催などの準備負担を減らすのもおすすめです。
また、人事や採用担当者以外の社員からのサポートを得られると、さらに充実した採用活動を行うことも可能です。たとえば、学生の社内見学で業務の魅力をアピールしたいときは、現場の社員に協力を依頼してみると良いでしょう。実際に働いている従業員にやりがいを語ってもらえると、より説得力のあるアピールが可能となります。同様に、経営層から自社のビジョンや理念などを学生に直接伝えてもらう機会もあると良いでしょう。
中小企業の新卒採用における課題の解決策3選

中小企業が新卒採用を成功させるためには、上記のような課題を解決し、成功のポイントを実践することがおすすめです。最後に、具体的な解決方法を3つご紹介します。
●自社の採用サイトを充実させる
就職活動中の学生は、企業選びの際に興味を持った会社のホームページをチェックすることが基本です。自社サイトの内容を充実させておくと、学生が企業研究しやすくなるでしょう。これまで自社のことを知らなかった学生にも、良い印象を与えられる採用サイトを作成することがポイントです。
●採用活動用の動画を撮影する
新卒採用のターゲットとなる学生には社会人経験がありません。求人情報の文面だけでは入社後の具体的なイメージをつかむことが難しく、応募につながらないケースもあります。採用活動用の動画を撮影してホームページなどに掲載することで、学生へ自社の魅力や社風などを伝えやすくなるでしょう。文章や写真のみでは表現しにくい社内の雰囲気なども、映像なら伝わりやすくなります。
また、動画なら説明会に参加できない学生にも会社の魅力を訴求しやすい点もメリットです。説明会の工数を削減できるため、採用担当者の負担減にもつなげられます。その分、書類選考や面接の準備などに注力できるでしょう。
ただ、動画撮影のノウハウがなく、すぐに映像を作るのは難しいという企業も多いでしょう。そういった場合は動画制作をアウトソーシングすることがおすすめです。
●ダイレクトリクルーティングを始める
就職サイトへの掲載のみでは他の企業の求人に埋もれてしまい、学生からのエントリーを集められないことがあります。ダイレクトリクルーティングを始めて、採用ターゲットに直接アプローチするのも戦略の一つです。
ダイレクトリクルーティングでは、スカウトメールを送ることで、自社のことを知らなかった就活生とも接点を持てることが特徴です。企業側の希望する条件を備えた人材に絞って選考を進められるため、ミスマッチを防ぎやすくなります。結果として、選考の効率化も図れるでしょう。
中小企業における新卒採用の課題は自社に合う採用手法で解決!

中小企業の新卒採用には、リソース不足をはじめとする各種課題が存在します。解決のため、これまでとは異なる角度からアプローチしていくこともおすすめです。自社に合う採用手法を探し、必要に応じて専用ツールなども活用しながら新卒採用の成功を目指しましょう。
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