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採用管理システム(ATS)とは?|機能やメリット・デメリット、導入事例を解説

採用管理システム(ATS)とは?|機能やメリット・デメリット、導入事例を解説

目次

    採用管理システムの基本機能や特徴をわかりやすく解説。導入メリット・デメリットや事例も紹介し、人事担当者の採用業務効率化と戦略改善に役立つ情報を提供します。

    採用管理システム(ATS)は、Applicant(応募者)・Tracking(追跡)・System(システム)の略で、応募から採用までの一連のプロセスを効率化するツールです。応募者情報や選考進捗を一元管理でき、採用活動の質とスピードを向上させます。

    ここでは、ATSの種類や重要性、注目される背景について解説します。

    採用管理システム(ATS)の定義と役割

    採用管理システム(ATS)とは、採用業務にかかわるデータを一元管理し、システム上で効率化できるツールのことを指します。

    応募者の管理はもちろんのこと、自社で実施している採用計画に沿った選考ステータスごとに採用状況を整理できます。

    これまで手作業で管理していた選考を、一つのツールで管理できるだけではなく各種連絡手段と連携して連絡漏れを防ぐことも可能です。

    また各歩留まりの数値も管理しやすく、どの選考フローで課題が生じているのか、数値が悪化しているのかも判断できます。

    企業で課題になりやすい業務の属人化もシステムを活用することで、担当者間で業務内容を共有できるのもポイントです。

    採用管理システム(ATS)の種類

    採用管理システム(ATS)には、大きく分けて「オンプレミス型」と「クラウド型」の2種類があります。どちらも採用業務を効率化するためのシステムですが、導入環境やコスト、運用体制に大きな違いがあります。

    オンプレミス型ATSは、企業内に専用サーバーや通信回線、システムを設置して自社ネットワークから利用するタイプです。専用ソフトウェアを購入して自社サーバーにインストールするため、インターネットを経由せずに利用でき、ハッキングへの耐性も高いのが特徴です。

    技術力の高いエンジニアが社内にいれば、自社の採用業務に合った独自システムの構築も可能で、IT環境が整った企業に向いています。

    ただし、サーバーの設置や保守・管理、システムの更新・バージョンアップも自社で行う必要があるため、業務負担が増える点には注意が必要です。

    クラウド型ATSは、インターネットを通じてサービスを提供するタイプで、データをクラウド上に保存するため社内サーバーの設置は不要です。契約後すぐに利用できるスピード感や、初期費用無料のケースも多く、中小企業でも導入しやすい点が魅力です。

    一方で、月額料金の発生やセキュリティ面の懸念、インターネット環境が不安定な場合に支障が出るなどのデメリットもあります。

    ATSが担う主な機能は「求人管理」「情報管理」「選考管理」「内定者管理」「データ分析・可視化」の5つです。求人サイトの作成や進捗管理、効果測定までを一元化することで、煩雑になりがちな採用業務の工数を大幅に削減できます。こうした利便性から、ATSを導入する企業は年々増加しています。

    ただし、種類によって得意分野は異なるため、導入を検討する際は自社の採用プロセス上の課題を分析し、不足する工程を補う目的で選定することが重要です。

    採用活動における重要性(企業視点)

    採用活動では、応募者の増加や採用チャネルの多様化により、管理すべき情報や工程が年々複雑化しています。こうした中でATSは、応募者データの一元管理や選考進捗の可視化を通じて、採用業務全体を効率化する役割を果たします。

    また、求人媒体ごとの効果測定や選考データの分析が容易になり、採用コストや応募経路の最適化も実現します。これにより、人事担当者は単純な事務作業から解放され、より戦略的な採用活動に時間を充てることが可能になります。

    採用市場の競争が激化する中で、スピーディーかつ精度の高い採用判断を行うためには、ATSの導入が不可欠な存在になりつつあります。

    採用管理システム(ATS)が注目される背景(社会的要因)

    近年、企業の採用活動はますます競争が激化しています。特に、優秀な人材を確保することが企業の成長に直結する中で、効率的な採用プロセスを構築する重要性が高まっています。

    従来の手法では応募者情報の整理や進捗把握に多くの時間を要し、対応の遅れによる機会損失や担当者の負担増などが課題となっていました。こうした背景から、業務を自動化・効率化し、迅速な採用判断を支援できる採用管理システム(ATS)の導入が注目されています。

    労働力人口の減少

    「少子高齢化」の波が押し寄せ、「生産年齢人口」が減り続けるなか、「労働力の減少」は避けられない見通しです。

    こうした「構造的な課題」に加え、現在の景気回復に伴う労働需要の増加が雇用情勢を改善させており、結果として人手不足が深刻化しています。

    そのため、労働力の価値がますます高まる一方で、私たちは「人材の数を可能な限り確保」するだけでなく、一人ひとりが「能力を最大限に発揮できるような環境」を整え、採用活動全体を効率化し、スピーディーな選考を可能にするATSの必要性が高まっています。

    働き方改革に伴う業務効率化ニーズの高まり

    働き方改革の施行により、残業や休日出勤の規制が強化され、違反企業には罰金が科されるようになりました。

    こうした状況のなか、採用業務にも効率化が求められるようになり、限られた人的リソースで成果を最大化するための手段としてATSが注目されています。

    採用情報の自動整理やスケジュール管理などをシステム化することで、担当者の作業負担を軽減しながら業務品質を維持できる点が評価されています。

    採用チャネルの多様化

    近年、求人サイトや人材紹介に加えて、ダイレクトリクルーティングやリファラル採用など、新たな採用手法を導入する企業が増えています。

    厚生労働省の有効求人倍率データからもわかるとおり、構造的な人材不足によって従来の方法だけでは十分な採用が難しくなっており、転職潜在層へのアプローチが必要になっています。

    こうした複数チャネルを横断的に管理する必要が生じた結果、情報を一括管理できるATSが重視されるようになりました。

    選考基準の複雑化

    企業は早期離職を防ぐため、スキルや経験だけでなくカルチャーフィットやコンピテンシーなどの要素も評価基準に含めるようになっています。

    その結果、選考項目の増加や担当者間の基準のズレが生じやすくなり、採用担当者の負担が増大しています。

    さらに、選考辞退や内定辞退を防ぐために応募者との密なコミュニケーションや迅速な対応が求められるようになりましたが、複数媒体を併用する中での情報整理には手間がかかります。

    ATSはこうした課題を解決するために、選考データの一元管理や基準共有を可能にし、公平で効率的な採用判断を支援します。

    クラウド型サービスの普及

    従来はオンプレミス型システムが主流で、高額な導入費用や専用サーバー構築が必要でした。しかし近年はネットワークインフラの整備により、低コストで導入できるクラウド型サービスが普及しています。

    これにより、資金面で導入をためらっていた中小企業でもATSを活用しやすくなりました。

    また、クラウド型サービスの登場は導入スピードの向上にもつながり、採用現場におけるシステム利用のハードルを大きく下げたといえます。

    採用管理システムには、求人・応募・選考・内定など、採用活動を支える多様な機能が備わっています。手作業では煩雑になりやすい情報管理を自動化し、効率的な運用を実現します。ここでは、代表的な機能について解説します。

    情報管理:応募者情報や履歴書を一元管理

    まず、応募者の管理を一元化できる点が挙げられます。

    従来の紙ベースやスプレッドシートによる管理では、情報の散逸や重複が生じやすくなりますが、採用管理システム(ATS)を使えば、すべての応募者情報を一つのプラットフォームで管理できます。

    関数やファイルの整理である程度の重複を防ぐことは可能ですが、文字列が異なったり同一のルールで運用できないと、漏れやミスが生じることもあります。

    共通でログインできるシステムを活用することで、管理を一元化し、必要な情報を迅速に検索・参照できるためミスを減らしつつ選考の効率も向上できます。

    求人管理:複数の求人案件の作成・管理

    採用管理システム(ATS)を用いることで、求人募集サイトの構築が簡単に行えます。

    採用管理システム(ATS)には、求人情報を簡単に作成し、公開するための機能が備わっていることが多く、企業のウェブサイトや各種求人ポータルへの掲載がスムーズに行えます。

    求人情報を改善したり、システムとの連携が簡単に進むため、自社内の工数を削減することが可能です。

    選考管理:選考プロセスの進捗管理、自動化

    最後に、学生や応募者の選考ステータス管理が簡単である点も大きなメリットです。

    各候補者の選考状況をリアルタイムで更新し、担当者間で共有することで、選考の進捗を正確に把握できます。選考状況をビジュアルで一括で確認できるため、ステータスを常にチェックしやすい体制が整備可能です。

    加えて、採用管理システム(ATS)を活用することで、就活関連のイベント・セミナーを設定しやすいというメリットもあります。新卒の選考早期化が進んでいる今、学生との接点をいかに早く持つかが重視されています。しかし現状の選考フローに加えて就活関連のイベントを組むとなると、採用担当者の負担が重くなります。さらに、採用管理システム(ATS)には選考の管理をスムーズに進めるためだけではなく、イベントの設定や参加者の管理をスムーズに対応するシステムも紐づいています。就活関連のイベント・セミナーを今後拡大していく予定であれば、活用するメリットは大きいといえるでしょう。

    内定者管理:内定者へのフォロー

    採用管理システム(ATS)には、内定者を一括管理し、入社までのフォローを効率化する機能があります。

    具体的には、内定通知の送信・連絡のやり取り・入社書類の提出状況の管理などをシステム上で行うことが可能です。優秀な人材ほど他社からも内定を得やすいため、迅速な連絡や丁寧なフォローは内定辞退を防ぐうえで欠かせません。

    さらに、内定者研修や懇親会の日程設定、バーチャルオフィス見学といった機能を備えたシステムもあり、入社前の不安解消や早期戦力化にもつながります。これにより、採用担当者はメール連絡やスプレッドシート管理などの手作業を減らし、効率的に内定者対応を進めることができます。

    採用分析:採用データの可視化

    ATSを導入することで、採用に関するデータを自動的に収集・可視化し、課題の発見と改善につなげることができます。

    分析対象には、求人媒体や人材紹介ごとの応募・面接・内定率の変化、求人票内容による応募率の違いなどが含まれます。これらの結果を基に、媒体選定や求人内容の修正といった改善策を講じることが可能です。

    さらに、採用活動実績や進捗報告といった分析データは、上司や経営層への報告資料としても活用できます。採用担当者が手作業で集計する負担を軽減し、より戦略的な採用活動を支援する仕組みです。

    また、採用プロセス全体がデータとして蓄積されるため、コスト・ユーザー行動・進捗率・サイトアクセス数といった多角的な分析も可能になります。これにより、採用活動のPDCAサイクルを迅速に回し、プロセスの最適化や費用対効果の向上を実現できます。

    採用管理システムの導入は、業務効率化だけでなく、採用の質やスピード向上にもつながります。データ分析や自動化を通じて、担当者の負担を大幅に軽減できるのが特徴です。ここでは、導入によって得られる主なメリットを解説します。

    データ入力業務の省略

    ATSを導入することで、応募者の履歴書・職務経歴書・面接記録などをデジタルで保存・管理でき、必要な情報をすぐに検索・参照できます。

    キーワードや条件で応募者を自動抽出できるため、手作業によるデータ入力やファイル整理の手間が不要になります。

    応募者の選考進捗もリアルタイムで確認できるため、「どの段階にいるか」「誰が担当か」「評価内容」などを一目で把握可能です。これにより、データの取りこぼしや入力ミスといった人為的エラーも大幅に削減できます。

    また、応募経路を問わず情報を一括管理できるため、担当者は情報整理にかかる時間を短縮し、より本質的な採用業務に集中できるようになります。

    募集広告の一斉配信が可能

    ATSの求人管理機能を活用すれば、採用サイトや求人媒体への情報掲載をシステム上から一括で行えます。

    採用管理・選考管理システム内で求人要項や応募フォームを作成することで、魅力的な募集ページを簡単に公開でき、応募者のエントリーもスムーズです。

    また、ATSには採用サイト作成機能を搭載したものも多く、企業は自社採用サイトを通じてブランディングを強化することもできます。リファラル採用機能やSNS連携機能を持つシステムでは、より多様なチャネルから応募者を集められるようになり、採用力の強化につながります。

    これらの機能により、採用担当者は媒体への個別投稿やデータ入力にかかる工数を削減し、採用スピードを向上させることが可能です。

    選考スケジュールの調整を自動化

    ATSでは、応募後に自動で応募者マイページを作成し、セミナー申込や面接日程の設定を本人が行えるようになります。

    これにより、採用担当者が行っていたスケジュール調整やキャンセル対応といった作業を自動化でき、工数を大幅に削減できます。

    また、メールの自動送信機能により、選考段階ごとの案内や結果通知を漏れなく配信可能です。スピーディーで正確な対応が実現することで、応募者の信頼を高め、途中離脱の防止にもつながります。

    さらに、LINEやカレンダーとの連携が可能なATSでは、面接官側の確認・調整もスムーズに行えます。採用担当者だけでなく、現場メンバーや役員が参加する面接でも、効率的にスケジュール共有ができる点が大きなメリットです。

    データ分析とレポートの自動作成が可能

    ATSでは、採用活動の各ステップで蓄積されたデータを自動で分析・可視化できます。求人媒体や人材紹介サービスごとの応募・面接・内定率の変化、求人票内容による応募率の違いなどを把握することで、採用課題の早期発見と改善が可能になります。

    また、採用活動実績や進捗データは、上司への報告資料としても活用できます。担当者が手作業で集計する必要がなくなり、報告業務の効率化にもつながります。

    さらに、コスト・ユーザー行動・選考進捗・採用サイトのアクセス数など、多面的なデータをもとに分析を行えば、採用プロセス全体のPDCAを迅速に回すことが可能です。これにより、費用対効果の向上や採用戦略の最適化が実現します。

    一方で、採用管理システムには導入や運用における課題も存在します。コストや社内定着、既存システムとの連携など、注意すべき点を理解しておくことが大切です。ここでは、導入に伴うデメリットについて解説します。

    各種コストの発生

    採用管理システムには無料プランを提供しているサービスもありますが、利用できる機能や登録人数に制限があるケースが多く、業務全体で本格的に運用するには有料プランの契約が必要です。

    有料版を利用する場合、初期費用や月額費用・年額費用が発生します。一般的に、機能が充実しているシステムほど利用料も高く、導入費だけでなくランニングコストも考慮しなければなりません。

    また、ランニングコストには、サポートサービス・システム更新・メンテナンス費用なども含まれます。導入前にはこれらの費用を確認し、長期的なコストパフォーマンスを評価することが重要です。

    特に採用数が少ない企業では、不要な機能を削減し、費用対効果の高いシステムを選ぶ必要があります。

    初期設定や導入準備の負担

    ATSの導入時には、システム設定やデータ移行など、初期準備に一定の時間と労力がかかります。採用システムを使いこなすためには、担当者が操作方法を習得する必要があり、学習コストが発生します。

    新しいツールに慣れていない社員にとっては、システム操作の習得に時間がかかることもあり、導入前には十分なトレーニングやシミュレーションが欠かせません。

    多くのATS提供企業は導入時にトレーニングプログラムを用意していますが、実際の業務に即した操作マニュアルの整備も必要です。従業員がスムーズに利用できる環境を整えることで、導入効果を最大化できるでしょう。

    社内定着・運用ルール整備の難しさ

    ATSは便利な機能を多数備えていますが、使いこなすまでには時間を要します。特に採用業務に関わる社員が多い場合、それぞれに使い方を周知し、共通の運用ルールを整備することが必要です。

    Excelや紙での管理に慣れている社員の中には、システム導入に抵抗感を持つ人もおり、社内定着までに時間がかかるケースもあります。

    また、ATSに依存しすぎると柔軟な対応が難しくなることもあります。自社の採用フローが複雑な場合や、部署ごとに運用が異なる場合には、システム仕様に合わせた運用を強いられる可能性があります。

    こうした課題を防ぐためには、導入初期から教育・ルール設計・フォローアップ体制を整えることが重要です。

    さらに、システムの構成が複雑な分、不具合発生時には原因の特定や修復に時間がかかることもあります。影響範囲が大きくなる前に備え、定期的なメンテナンスやトラブル対応マニュアルの整備が求められます。

    現行システムとの連携の課題

    ATS導入時には、既存の人事管理システムや給与計算ソフトなどとの互換性も確認する必要があります。

    連携がうまくいかない場合、データ移行や共有に手間がかかり、業務効率が低下する恐れがあります。相性が悪いシステムを選んでしまうと、機能を十分に活用できず、導入の目的が果たせないケースもあります。

    また、システムの機能が多いほど構成は複雑化し、不具合やメンテナンスの手間も増えます。

    不具合が発生した場合、採用活動に支障をきたすだけでなく、企業の信頼性に影響を及ぼす可能性もあるため、サポート体制やメンテナンス頻度を事前に確認しておくことが大切です。

    採用管理システムは数多く存在し、企業の規模や採用目的によって最適なものは異なります。自社に合ったシステムを選ぶためには、比較すべき基準を明確にすることが重要です。ここでは、選定時の比較ポイントを解説します。

    新卒と中途どちらのサポートに長けているか

    採用管理システムには、新卒採用・中途採用・アルバイト・派遣などの雇用形態に特化したタイプがあります。採用したい人材層や雇用形態に応じて、最適なシステムを選ぶことが重要です。

    たとえば、新卒採用では学生とのコミュニケーション効率を高めるため、LINE連携機能が備わったシステムが適しています。メールでは開封率や返信率が低くなる傾向があるため、学生が日常的に利用するツールを活用できる機能が有効です。

    一方で、中途やアルバイト採用では、メールを中心としたやり取りでも十分に対応可能です。自社が採用したい層に合わせて、応募者とのコミュニケーション方法を最適化できるシステムを選ぶことが求められます。

    事業規模に適しているか

    ATSを導入する際は、企業規模や採用人数、雇用形態に合ったシステムを選定することが欠かせません。年に数名しか採用しない企業であれば、コスト面を考慮して導入自体を見直すか、小規模運用に実績のあるサービスを検討するのが現実的です。

    また、新卒・中途・アルバイト・派遣など、採用したい雇用形態に対応したシステムを選ぶことも大切です。企業規模や採用目的によっては、有料プランを導入せずとも、無料プランで十分に対応できる場合もあります。

    自社の採用課題をカバーしているか

    採用管理システムは製品によって強みが異なるため、自社の採用課題に即した機能を備えているかを確認することが重要です。

    たとえば、母集団形成に課題がある場合は、求人メディアとの自動連携や応募データの取り込み機能が有効です。一方、採用プロセスを戦略的に改善したい場合は、分析機能が充実しているシステムを選ぶとよいでしょう。

    また、選考管理を効率化するうえでは、Web面接システムや社内チャットツールなどの外部連携が可能なATSが便利です。既存の業務システムとの互換性を確認することで、スムーズな運用が実現します。

    さらに、応募者情報の閲覧範囲を細かく設定できる権限管理機能も重要です。面接官が選考情報にアクセスする際、「提示年収」や「ポジション情報」などを非表示にできるシステムを選べば、セキュリティ面でのリスクを防ぐことができます。

    このように、導入目的を明確にし、「何を解決したいのか」「どの機能が必要か」を整理したうえで、目的を実現できるATSを選定することが重要です。

    操作性(UI)に問題はないか

    採用管理システム(ATS)は、採用担当者が日常的に使用するツールです。

    そのため、操作性が良く、直感的に使えることが重要です

    複雑な操作が必要なシステムは、導入後のトレーニングやサポートが必要になるため、業務効率を下げる可能性があります。

    デモ版やトライアルを利用して、実際の使用感を確認することをお勧めします。

    セキュリティ対策は万全か

    採用管理システム(ATS)には、応募者の個人情報や企業の機密情報が多く含まれます。

    そのため、情報セキュリティは非常に重要です。システムがどのようなセキュリティ対策を講じているか、データの暗号化やアクセス制御の仕組みがしっかりしているかを確認する必要があります。

    また、システム提供会社の信頼性や過去のセキュリティインシデントの有無についても調査しておくと安心です。

    採用管理システム(ATS)上では学生や応募者の個人情報が入っているため、流出すると企業の信用問題にかかわります。

    既存システムと連携可能か

    企業が既に使用している他のシステムやツールとの互換性も重要なポイントです。

    例えば、既存の人事管理システムやメールシステム、カレンダーアプリなどと連携できるかどうかを確認することで、情報の一元管理が可能になり、業務効率が向上します。

    既存利用媒体との互換性が悪いと、導入するまでに工数がかかり逆に効率が悪くなる可能性もあります。

    採用管理で一部別のシステムを利用している場合は、各種採用サイトと互換性を重視しておくといいでしょう。

    料金は妥当か

    採用管理システム(ATS)の導入にあたっては、まず料金体系が自社の予算に合っているかを確認することが重要です。

    システムには初期費用、月額料金、機能ごとの追加料金など、さまざまな費用が発生する場合があります。

    企業の予算に応じて、必要な機能を備えた最適なプランを選びましょう。

    また、長期的な利用を考慮したコストパフォーマンスも重要です。

    実際に活用して、見合った評価が得られているかをモニタリングして、コストパフォーマンスが高いかもチェックしておきましょう。

    採用管理システムの導入には、要件定義から運用定着まで複数のステップがあります。スムーズに導入を進めるためには、各工程の目的と注意点を理解しておく必要があります。ここでは、導入プロセスの流れについて解説します。

    要件定義

    まず最初に行うべきは、自社の採用プロセスに必要な機能の洗い出しです。求人管理機能、応募者情報管理機能、選考管理機能、内定者管理機能など、各機能が採用活動をどのように支援するかを明確にします。

    これにより、システム選定の際に自社のニーズに最も適したソリューションを判断しやすくなります。さらに、将来的な拡張性や他のシステムとの連携も考慮しておくことで、導入後の運用をより効果的に進められます。

    採用戦略に合った機能を明確にしておくことが、スムーズな導入の第一歩です。

    提案依頼

    必要機能を整理したら、複数のATS提供企業に提案依頼(RFP)を行います。これにより、各社のシステム特徴・機能・価格帯を比較でき、自社に最も適したサービスを選ぶための基盤が整います。

    提案依頼の際には、自社の要件や希望機能を具体的に伝えることがポイントです。明確な要件を提示することで、提供企業も的確な提案を行いやすくなります。

    また、導入後のサポート体制やフォローアップ内容についても確認し、長期的な視点で選定を進めることが重要です。

    提案書の比較・選定

    提案書の比較と選定は、ATS導入の中でも特に重要なステップです。複数社から受け取った提案書を比較し、自社のニーズに合った機能が備わっているか、コスト面やサポート体制が適切かを慎重に確認します。

    短期的な導入効果だけでなく、長期的な運用コストや拡張性も含めて検討することが求められます。また、提供企業ごとのサポート内容や導入後のフォローアップ体制を比較することで、安定した運用を実現できるパートナーを選定できます。

    契約締結

    選定が完了したら、次はATS提供企業との契約締結に進みます。契約書には、システムの利用条件、料金体系、サポート内容、導入スケジュールなどが明記されているため、細部までしっかりと確認しましょう。

    契約締結前には、提供企業とのコミュニケーションを通じて不明点や懸念点を解消しておくことが大切です。これにより、導入後のトラブルを未然に防ぎ、スムーズなシステム運用が可能になります。

    カスタマイズ設計

    契約締結後は、自社の採用フローに合わせたカスタマイズ設計を行います。採用業務は企業ごとに異なるため、必要な機能の追加やユーザーインターフェースの調整、レポート機能の最適化などを検討します。

    この段階では、自社の採用プロセスを整理し、どの部分を改善したいかを明確にしておくことが重要です。ATS提供企業と密に連携し、具体的な要望を共有することで、実務に即した使いやすいシステムを構築できます。

    導入

    カスタマイズが完了したら、実際の運用環境にシステムを導入します。このときに、採用担当者や現場メンバーへの操作トレーニングやマニュアル整備を行い、社内全体での活用体制を整えることが大切です。

    導入初期は問い合わせや不具合が発生することもあるため、提供企業のサポート窓口と連携しながら安定稼働を目指します。

    導入後の評価と改善

    導入後は、システムの運用状況や効果を定期的に評価し、改善を繰り返すことが重要です。採用業務の効率化度合いやコスト削減効果を測定し、課題が見つかった場合にはカスタマイズや設定変更を検討します。

    また、ATS提供企業のサポートを活用しながら、定期的なアップデートや機能拡張を取り入れることで、システムの価値を最大化できます。

    この評価・改善のサイクルを継続的に回すことで、ATSの導入効果を長期的に維持することが可能です。

    採用プロセス自動化で業務効率50%向上(FUSION)

    株式会社FUSIONは、インターネット広告事業においてマーケティング支援を行うスタートアップ企業です。2023年から新卒採用を開始した同社では、新卒採用の応募数が増える中、従来のスプレッドシートでの管理や学生へのメールの連絡では限界があり、採用担当者の工数を逼迫していたことが問題でした。

    そこで同社は採用管理プラットフォーム「ワンキャリア」を導入を決定。学生にオンライン面談や面接のリンクをメールで送付する作業をATSで自動化できたことに加え、連絡メールの一括送信などで採用担当者の工数を大幅に削減することができました。結果として応募者数あたりの採用担当者の工数を半減(採用効率を50 %アップ)させることを実現しました。

    業務効率化により生まれた時間を有効活用し、学生との接点の維持・強化などの採用担当者の本来の業務により注力できるようになりました。

    採用管理の一元化とシステム連携で業務効率を向上(SCGM)

    住友商事グローバルメタルズ(SCGM)は、世界を相手にトレードと事業投資を行う「鉄の商社」です。

    同社は、採用管理システム(ATS)の連携機能に制限があり、採用業務の工数が増加しているという課題がありました。

    そこで、「sonar ATS」「i-web」の2つのATSとの自動連携により、応募者データを一元管理できるワンキャリアを導入しました。

    このサービスにより、ワンキャリアでエントリーがあった応募者情報が、採用管理システム(ATS)である「sonar ATS」にリアルタイムで取り込まれることによって、応募者データベースを手間なく一元化することができるようになりました。他社のサービスは特定のATSしか利用できないなど制限がある中で、ワンキャリアは「sonar ATS」と「i-web」の2つのATSとの自動連携ができる点に満足されていました。

    就職活動サイトとATSが自動連携されていると、学生にとっても手間が省けて非常に利便性が高まります。学生は就職活動サイトのマイページに興味のある企業を登録するだけで、当該企業のイベントやインターンへの応募も可能になり、マイページ登録のしやすさ、応募のしやすさが向上します。

    同社でも実際に活用をはじめてから、年間のマイページ登録数は2倍ほどとなり、その半分はワンキャリア経由での登録によるものでした。

    新卒採用の効率化と質的向上を両立させたい人事担当者の皆様には、「ワンキャリア」の活用がおすすめです。

    これは、多くの学生が利用する就職サイト「ワンキャリア」と連携した、新卒採用向けの採用マーケティングプラットフォームです。候補者情報の一元管理や選考進捗(しんちょく)の可視化はもちろん、学生へのスカウト機能、イベントやインターンの効果測定、データに基づいた魅力的な求人票作成まで、戦略的な採用活動を支える機能が満載です。

    煩雑な事務作業から解放され、学生との対話といった本質的な業務に集中できるため、採用成果の最大化に大きく貢献します。

    新卒の採用を強化したい方はぜひ一度ワンキャリアをご検討ください。

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