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新卒向けインターンシップの企画の流れと印象UPにつなげるコツ

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目次

    新卒採用の際に効果的なイベントとして、インターンシップ制度の実施があります。インターンシップとは、就職活動を行っている学生に実際に企業の仕事を体験してもらうことで、自社の社風や魅力、業務内容のリアルを知ってもらうことです。 そのため、会社の内定者数の増加や企業側と学生側同士のミスマッチを防ぐ効果が期待できます。しかし、インターンシップを行う際のノウハウや実績がない場合、開催するまでのハードルが非常に高く感じるでしょう。 そこで今回は、効果的なインターンシップを開催する手順と成功させるポイントについて解説します。新卒採用を実施・検討している企業の人事担当者は、採用活動に備えてインターンシップ開催の準備を始めましょう。

    インターンシップを企画する際は、具体的なテーマを定め、学生が就職活動中に参加することで新しい学びが得られるよう設計する必要があります。またインターンシップ中も学生から質問や反応があった際に、迅速に対応することが求められます。

    インターンシップを開催する目的を明確にする

    なぜインターンシップを開催するのか目的と受け入れ人数を明確化します。目的があいまいな場合、インターンシップ開催において達成したいゴールがブレやすく、参加した学生側に対しても、会社の仕事におけるやりがいや魅力が伝わりづらく満足度が低くなります。

    そこで目的に沿ってインターンシップを行うことで、参加学生に対して自社の考え方や価値観を適切に伝えられるため、学生と企業双方にとって「互いのミスマッチが防げる」「業務をイメージしやすくなる」など、有意義な時間となるでしょう。

    また、定めた目的により設定すべきインターンシップの実施期間も異なります。例えば、企業の認知度を高めたい場合は1日や1週間の短期インターンシップで十分でしょう。しかし仕事体験に加え、即戦力として活躍できる人材育成を行いたい場合は1か月以上の長期にわたる実践型インターンシップを企画する必要があります。

    インターンシップの期間を定める

    定めた目的別に、どれくらいの時期において、インターンシップを長期・中期・短期のどのくらいの期間で行うか、スケジュールを決めます。期間によって計画の立て方や適したインターンシップの内容が異なるため、初めに定めておきます。

    一般的には、長期は1カ月以上・中期は1週間~1カ月・短期は1日~1週間とされています。

    インターンシップのプログラム内容を考える

    はじめに、インターンシップの開催形式を定めます。形式は主にオフラインまたはオンラインの2種類があり、オフラインなら遠方にいる学生にも参加してもらえます。また自宅からアクセスできるため、学生にとっての参加に対するハードルを下げることもできます。

    一方でオンラインは、職業体験や社内見学などできる内容の幅が広いです。また実際に対面でコミュニケーションをとることで、学生と企業同士の相性がより理解できるでしょう。

    形式を定めたら、期間内で完結するようなプログラム内容を考えます。参加することで学生自身が新たに学びや知識が得られる内容を用意する事が望ましいです。

    さらに、先輩社員との対談だけで終わるのではなく、自社の働き方を知ってもらうため、企業の実務体験ができる内容を盛り込みましょう。終了後はインターンシップ参加者へ、参加時に学んだ内容をアンケートなどでヒアリングし、フィードバックする機会を設けましょう。ヒアリング内容が、あらかじめ定めた目的に沿っているかを確認します。

    そして調査結果をもとに、次年度以降の採用活動やインターンシップの内容を検討します。

    人員を手配する

    インターンシップに関わる、以下の役割を持つ人材を手配します。

    ―参加者募集および参加者とコンタクトをとる役割

    ―当日に学生を引率および指導する役割

    ―インターンシップ開催後に評価および集計をする役割

    特に学生と接する社員は、明るくさわやかで清潔な印象を与える人が望ましいでしょう。

    参加する学生へ、憧れの社会人像という印象を与えることで、企業自体の印象も良くなります。

    インターンシップの選考フローを整える

    インターンシップへ多くの学生が参加することが見込まれる場合、あらかじめ採用選考フローを考える必要があるでしょう。

    例えば、面接の回数やテストの有無などを決める必要がありますし、エントリーシートにおける評価の基準を明確にすることも大切です。基準は、本選考で採用したい学生のスキルや能力、人物像から考案する事がポイントです。

    また予定通りにプログラムを進行させたりスムーズに案内したりできるようシミュレーションの実施もおすすめします。

    インターンシップの告知と参加者の募集を始める

    インターンシップ実施の体制を整えたら、できるだけ早期にインターンシップ情報を周知して参加者を募集します。情報の掲載媒体としては、学生向け就活支援サイトへ登録して宣伝する方法や、社員が卒業した大学へ、インターン情報が掲載されたチラシを置いてもらうなどの方法があります。

    また競合他社に人材が流れるおそれがあるため、就活生から参加の問い合わせがあった際は、迅速に対応しましょう。返信が遅い場合は、選考自体につながる可能性もあります。

    多くの学生は、業界研究のために複数の企業のインターンシップに参加しています。そこで、他社との違いや強みをアピールし、印象に残る内容にする必要があります。また学生が、入社後のキャリアをイメージできる内容ならなお良いでしょう。

    オフラインで開催する場合

    学生と直接接点が持てるため、現場での作業や見学などできることが豊富です。そのため実際に学生に手を動かしてもらったり、できるだけ業務に近い体験ができたりする内容が望ましいでしょう。

    学生は、企業が実施にどのような業務に携わっているのか体感することを期待しています。そのため、なるべく自社の業務内容が理解できるよう、書類の整理やメッセージの対応など、業務の一部を実際にお任せする企業もあります。

    また開催するときは、学生が学業に支障をきたさないような日程に設定することが大切です。主に学生は学業との両立を重視しているため、土日や祝日、夏休みなどの長期休暇、また17時以降など大学の授業と重ならない時間帯が望ましいです。

    オンラインの場合

    対面ではないため、現場における業務体験などができず、開催できるプログラム内容も限られます。ただし、それでもグループワークや社内会議への同席など、学生が受け身にならないよう工夫したコンテンツの考案が必要です。特にオンラインの場合は、どうしても先輩社員の説明会だけで終わってしまいがちです。しかしそれでは学生から飽きられてしまい、何の学びも実りもない内容になるでしょう。

    学生のなかには、意識が高い他の学生との会話や交流を期待している人もいます。

    そのため、できるだけ一人ひとりが十分に参加できる内容を盛り込みましょう。例えば、会社が抱えている課題を公開し、グループワークで解決策を考えてもらう、または新規事業について考えてプレゼンテーションしてもらう、さらに社員がPCを持って移動することで社内見学も可能です。

    またIT業界や技術系の企業なら、理系学生を対象に、今注目のプログラミング講座を開催したり開発環境を提供したりして、学生の参加率を上昇させる方法も効果的です。

    インターンシップのなかに、自社の業務が体験できるプログラムを用意しましょう。

    実際に学生に自社の業務を体験してもらうことで、より興味を持ってもらったり将来の職場にしたいと思ってもらえたりします。

    また就業体験を通じて経験を積んだ学生を採用すれば、即戦力に近い人材を採用することにもつながります。

    ただし、学生はインターンシップを活用してほかの参加者との交流および会社の詳しい業務内容を把握し、新しい学びを得ることを期待する人が少なくありません。そのため学生がひたすら受け身になるような内容や成長につながらないプログラムでは、評判が流れて次年度より人が集まらなくなるでしょう。

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