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従来の「待ち」の採用手法では、本当に欲しい人材に出会うのが難しくなっていませんか?この課題を解決するのが、企業から直接アプローチする「攻め」の手法、「スカウト型採用」です。 本記事では、スカウト型採用のメリット、活用すべき企業の特徴、成功のポイントを徹底解説。導入から内定までの具体的な6ステップも紹介します。
スカウト型採用とは
スカウト型採用とは、企業が求職者に直接アプローチする新しい採用手法です。従来の「応募を待つ」方式とは異なり、企業主導で人材を探すのが特徴です。ここでは、スカウト型採用の定義と従来の採用方法との違いについて解説します。
スカウト型採用の定義
スカウト型採用とは、企業が求める人材に対してスカウトメールを送信し、直接アプローチする採用手法です。候補者の応募を待つのではなく、自社から働きかける点が特徴です。また、「ダイレクトリクルーティング」や「オファー型採用」と呼ばれることもあります。
従来の採用方法との違い
従来の採用では、企業は応募を待つしかなく、積極的に人材へ接触することが難しい状況でした。一方、スカウト型採用では、自社に合う候補者に直接コンタクトを取ることが可能です。このように、従来の「待ち」から「攻め」へと転換できる点が大きな違いです。
スカウト型採用が注目される理由
少子化による人材不足や、学生の志向の多様化により、企業は優秀な人材を確保しにくくなっています。そんな中、スカウト型採用が注目を集めています。ここでは、スカウト型採用が注目される背景や理由について解説します。
人材獲得競争が激化している
スカウト型採用が注目される背景の一つに、人材獲得競争の激化があります。少子高齢化の影響で労働人口が減少し、企業間で優秀な人材を取り合う状況が続いています。
こうしたなか、他社との差別化を図る手段として、候補者へ直接アプローチできるスカウト型採用が重要視されています。また、採用市場が売り手優位に傾くなか、求職者の転職に対するハードルも下がり、条件が合えば転職を検討する層も増えています。
そのため、スカウト型採用は優秀な人材をピンポイントで採用できる手法として注目されています。
専門職種において人材不足が深刻化している
エンジニアやデザイナーなどの専門職種では、人材不足が特に深刻です。専門的なスキルを持つ人材は限られており、採用競争が年々厳しくなっています。このような状況では、転職を積極的に考えていない潜在層にも働きかける必要があります。
スカウト型採用は、こうした潜在層に直接アプローチできる点が強みであり、専門職の人材確保に有効な手段として注目されているのです。
スカウト型採用のメリット
スカウト型採用には、企業・学生双方にとって多くの利点があります。採用効率の向上やミスマッチ防止など、従来の採用では得られない成果も期待できます。ここでは、スカウト型採用の主なメリットについて解説します。
求めている人材に直接アプローチできる
スカウト型採用の最大のメリットは、企業が求めるスキルや経験、価値観を持つ人材に対して、直接アプローチできる点にあります。従来の「待ち」の採用手法とは異なり、企業側から能動的に候補者を探し出す「攻め」の採用活動が可能です。
多くのスカウトサービスでは、学生が登録したプロフィール(自己PR、ガクチカ、保有スキル、希望職種など)を閲覧できます。これにより、自社の要件に合致する学生をピンポイントで見つけ出し、ミスマッチの少ない採用を実現できます。企業の魅力や想いを込めたスカウトメッセージを送ることで、まだ自社を知らない優秀な学生層にもアプローチできる可能性が広がります。
学生の募集や選考の手間が省ける
大規模な説明会の開催や求人媒体への広告掲載といった、母集団形成にかかる時間と労力を大幅に削減できます。スカウトサービスには既に入社意欲のある学生が集まっているため、効率的に候補者を探し始めることが可能です。
また、初期段階で自社が求める要件に合致した学生に絞ってアプローチするため、その後の選考プロセスもスムーズに進みます。多数の応募書類に目を通し、スクリーニングするといった作業を軽減できるため、採用担当者は候補者一人ひとりとのコミュニケーションに集中しやすくなります。
採用コストを抑えられる
従来の求人広告掲載などに比べて、採用コストを抑制できる可能性があります。特に、採用が成功した場合にのみ費用が発生する「成果報酬型」のサービスを活用すれば、無駄なコストをかけずに採用活動を進められます。
求人媒体への広告掲載料や、大規模な採用イベントへの出展料といった固定費を削減できるため、特に採用人数が限られている場合や、特定のスキルを持つ人材をピンポイントで探したい場合に費用対効果の高い手法といえるでしょう。
採用ミスマッチを防げる
スカウト型採用の大きな利点の一つが、入社後のミスマッチを防げる点です。履歴書や面接だけでは、候補者の性格や行動特性までは十分に把握できず、入社後にギャップが生じることもあります。
一方でスカウト型採用では、登録者のプロフィールや職務経歴書を詳細に確認したうえで、企業側がアプローチするかどうかを判断できます。そのため、採用前の段階で自社との相性をある程度見極めることができ、結果としてミスマッチの発生を減らすことが可能です。
潜在層にアプローチできる
スカウト型採用では、求人広告や人材紹介サービスでは出会いにくい潜在的な人材にも接触できるのが特徴です。
通常の求人では積極的に転職活動をしている層が中心ですが、スカウト型採用サービスには「良い企業があれば考えたい」「まずは登録だけしておこう」といった層も多く登録しています。
こうした潜在層に企業から直接アプローチすることで、転職意欲が高くはなくても優秀な人材と出会える可能性が広がります。
スカウト型採用のデメリット
スカウト型採用は多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットや注意点も存在します。これらの点を理解せずに進めてしまうと、かえって採用活動が非効率になったり、期待した成果が得られなかったりする可能性も否定できません。ここでは、スカウト型採用を導入する際に知っておくべき主なデメリットについて解説します。
PR方法やプロフィールの書き方によっては学生が集まらない場合がある
企業側からアプローチできるのがスカウト型採用の魅力ですが、その一方で、企業のプロフィールやスカウトメッセージに魅力がなければ、学生からの反応を得ることは困難です。学生は日々多くの企業からスカウトを受け取っており、ありきたりな内容では埋もれてしまいます。
学生が知りたい情報、例えば「具体的な仕事内容」「企業のカルチャーや社風」「どのような人材を求めているか」などを明確に記載し、なぜ「あなた」に興味を持ったのかを伝える個別性の高いメッセージを作成する工夫が不可欠です。これらを怠ると、せっかくスカウトを送っても見過ごされ、採用に繋がらない可能性があります。
大人数の採用には不向き
スカウト型採用は、候補者一人ひとりのプロフィールを丁寧に読み込み、個別のスカウトメッセージを作成するというプロセスが基本となるため、数十名から数百名規模の大人数を採用したい場合には不向きな手法といえます。
一人ひとりに合わせた対応には相応の時間と労力がかかるため、効率的に大量の母集団を形成したい場合は、大規模な就職メディアや合同説明会などを利用する方が適しているでしょう。ただし、特定の職種のみスカウト型採用を活用するなど、他の採用手法と組み合わせることで、それぞれのデメリットを補うことは可能です。
人材の選定や学生対応で業務負荷がかかる
候補者を探し、スカウトを送り、その後のやり取りを行う一連の業務は、採用担当者の大きな負担となる可能性があります。数多くの学生プロフィールの中から自社にマッチする人材を見つけ出す作業には、時間と集中力が求められます。
また、学生から返信があった際には、質問への回答や面談日程の調整など、一人ひとりに合わせた迅速かつ丁寧なコミュニケーションが必要です。質の高いスカウト活動を維持しながら多くの学生とやり取りを行うには、相応のマンパワーが必要となり、担当者の業務負荷が高くなる点を考慮しておく必要があります。
スカウト型採用を活用すべき企業の特徴
スカウト型採用は、すべての企業に向いているわけではありません。業界や採用ターゲットによって、効果的な活用シーンが異なります。ここでは、スカウト型採用の導入に適した企業の特徴について解説します。
専門性の高い人材が欲しい企業
エンジニアやデザイナー、プログラマー、建築・開発系など、専門スキルが求められる職種では、対象人材がもともと転職市場に少なく、求人広告では出会いに時間がかかる傾向があります。
スカウト型採用であれば、登録者の中から条件を絞って検索でき、専門性の高い人材を効率的に見つけられます。特に、転職潜在層へのアプローチが可能な点が大きな強みであり、こうした専門職人材の獲得を目指す企業にとって有効な手法といえるでしょう。
知名度が高くない企業
知名度が十分でない企業は、求人広告を掲載しても応募が集まりにくい傾向にあります。しかしスカウト型採用であれば、企業側から候補者へ直接アプローチできるため、機会を自ら創出できます。
もちろん、候補者に響くスカウトメールの作成には一定の手間がかかりますが、待ちの採用よりも成果を得やすく、採用成功率を高めることが可能です。特に地方の中小企業など、求人の露出機会が少ない企業にとっては、効率的な採用活動を行える手段となります。
事業拡大中の企業
急成長や事業拡大のフェーズにある企業は、短期間で複数の優秀な人材を確保する必要があります。公募や求人広告だけではスピードが追いつかないことも多く、スカウト型採用による積極的なアプローチが効果的です。
マネージャーや役員クラスなど、採用要件が厳しいポジションにも対応でき、条件に合致した人材をピンポイントで探せるのが特徴です。自社の状況に合わせてスカウト数や選考ペースを柔軟に調整できる点も、成長企業にとって大きな利点です。
採用コストを削減・最適化したい企業
スカウト型採用は、求人広告のように掲載期間ごとに費用が発生せず、企業が主体的に候補者を選定できるため、コストを最適化しやすい採用手法です。
求人媒体では応募者の質が左右されやすく、人材紹介ではサービス側の人選方針に影響を受けることもありますが、スカウト型であれば自社に合う人材を自ら選び出せます。
また、繁忙期など自社の都合に合わせて採用活動のペースを調整できるため、限られたリソースでも効率的に採用を進められます。
スカウト型採用サービスの種類
スカウト型採用には、料金体系や運用方法の異なる複数のサービス形態があります。自社の採用方針に合ったサービスを選ぶことが成功の鍵です。ここでは、代表的なスカウト型採用サービスの種類について解説します。
定額制
定額制のスカウト型採用サービスは、月単位または年単位で一定額を支払う仕組みです。費用相場はおおよそ50万〜400万円と幅広く、新卒採用か中途採用かによって金額が異なります。
サービス提供企業によっては、スカウト送信数に上限が設定されている場合や、無制限で利用できるプランも存在します。長期的な採用計画を立てている企業や、複数名の採用を見込む企業に適した料金体系といえるでしょう。
成功報酬型
成功報酬型は、採用が成立した際にのみ費用が発生するタイプです。1名あたりの費用相場は30万〜40万円前後が一般的で、中途採用では年収の15%程度を報酬として設定しているサービスも多く見られます。短期間で少人数の採用を行いたい場合に適した仕組みで、初期コストを抑えつつ柔軟に導入できます。
なお、具体的な料金体系はサービスによって異なるため、利用を検討する際は事前に問い合わせて確認することが大切です。
スカウト型採用を選ぶ際のポイント
スカウトサービスを選ぶ際は、料金だけでなく登録学生層や返信率なども確認が必要です。自社の採用戦略とマッチしているかを見極めることが重要です。ここでは、選定時に押さえるべきポイントについて解説します。
登録している学生が自社のターゲット層か
スカウト型採用サービスを選ぶ際は、登録している学生や人材が自社のターゲット層に合っているかを確認することが重要です。登録者数が少ないサービスでは、希望する人材と出会う確率が下がる可能性があります。
特に専門職種を求める場合、総合型サービスよりも専門領域に特化したサービスの方が効果的です。登録者数が公式サイトに明記されていない場合は、直接問い合わせて把握しておくと安心です。
料金体系が自社に有っているかどうか
サービス内容が充実していても、料金体系が自社の予算と合わなければ長期的な運用は難しくなります。まずは、現在の採用活動のコストを見直し、スカウト型採用を通じてどの程度の人数を確保したいのかを明確にしましょう。
そのうえで、定額制・成功報酬型など複数の料金プランを比較し、費用対効果を考慮して選定することが大切です。
スカウトの管理方法
スカウト活動を効果的に進めるには、送信・返信・進捗状況などを管理できる体制が必要です。サービスによってはスカウトの送信履歴や候補者ステータスを一元管理できる機能が備わっているものもあります。
運用担当者が複数いる場合は、どのように情報共有できるかも確認しておくと、業務の重複や抜け漏れを防げます。
スカウトの返信率
スカウトメールの返信率は、採用活動の成果を大きく左右します。サービスごとに返信率は異なるため、実績データを確認しておくとよいでしょう。
また、返信率は文面の内容や送信タイミングにも影響を受けます。テンプレート任せにせず、ターゲットに合わせた個別のメッセージ作成を意識することで、返信率を高めやすくなります。
スカウト型採用を成功させるには?
スカウト型採用を効果的に進めるには、ターゲット設定やメール内容の工夫など、戦略的な運用が欠かせません。ここでは、スカウト型採用を成功に導くための具体的なポイントについて解説します。
学生一人一人に合わせたスカウトメールを作成する
スカウト型採用の成果を高めるには、まずスカウトメールの返信率を上げることが重要です。そのためには、一人ひとりに合わせた文面の作成が欠かせません。
自動送信のような画一的なメールよりも、プロフィールを読み込んだ上で丁寧に書かれたメッセージの方が好印象を与えます。たしかに手間はかかりますが、その分返信率の向上が期待できます。
たとえば、「当社の求人に興味はありませんか?」といった汎用的な文面よりも、「あなたの〇〇の経験を活かせるポジションをご用意しています」といった具体的なメッセージの方が効果的です。
現場社員の協力を得る
スカウト型採用を成功に導くには、現場社員の協力が欠かせません。特にエンジニアやデザイナーなど専門職の採用では、採用担当者だけで求人要件を作成すると現場のニーズとのズレが生じる恐れがあります。
そこで、現場の意見を反映し、実際の業務内容や求めるスキルを具体的に共有することが重要です。スカウトメールの内容も、現場の社員に確認してもらい、専門的な観点から見て魅力的な表現になっているかをチェックするとよいでしょう。
得られたデータを分析して改善をくりかえる
スカウト型採用はメールを送って終わりではありません。送信数、開封率、返信率、面談設定率などのデータを定期的に分析し、改善を重ねることが成果につながります。
たとえば返信率が低ければ文面の見直しを、面談設定率が低ければ提案内容や条件の改善を検討するなど、数値に基づいた改善を行うことで成功率が高まります。また、マッチングしなかった候補者もリスト化しておくことで、後に転職意欲が高まった際に再アプローチできる可能性があります。
自社の魅力を具体的にアピールする
スカウトメールでは、自社の魅力を抽象的に伝えるのではなく、具体的な価値を候補者目線で示すことが大切です。
たとえば「成長企業です」といった一般的な表現ではなく、「新規サービスの立ち上げに関われる」「技術的な挑戦ができる」「柔軟な働き方ができる」といった具体的なメリットを提示すると効果的です。
また、「あなたに来てほしい理由」を明確に伝えることで、企業からの本気度が伝わり、返信率や面談への誘導率が高まります。
スカウトする学生を見極める
スカウト型採用では、闇雲に大量送信するのではなく、自社にマッチする候補者を慎重に選ぶことが不可欠です。職務経歴やスキルセット、志向性を丁寧に確認し、ターゲットを明確にすることで効果的なアプローチができます。特にスカウト件数に上限があるサービスでは、不要な送信を避けるためにも、求めるスキルや経験に優先順位をつけるとよいでしょう。
必須条件・希望条件・不要条件を整理しておくことで、選定基準が明確になり、結果として返信率や採用精度の向上につながります。
【6STEP】スカウト型採用の流れ
スカウト型採用は、ペルソナ設計から内定までの明確なプロセスを踏むことで効果を発揮します。各ステップを理解しておくことが成功の第一歩です。ここでは、スカウト型採用の基本的な流れを6つのステップで解説します。
STEP1:採用ペルソナの設計|「誰に」スカウトを送るか明確にする
最初のステップは、採用したい人物像を明確にすることです。必要なスキルや経験、人物像を整理し、理想的な人材像(ペルソナ)を設定します。
特に、現場社員の意見を取り入れながら、実務上欠かせない必須条件や歓迎条件を具体的にすることで、採用ターゲットがより明確になります。この段階での設計が、その後のスカウトの精度を大きく左右します。
STEP2:スカウト媒体の選定
次に、自社のターゲット層が多く登録しているスカウト媒体を選びます。スカウト型採用サービスや外部データベース、SNSなど、活用できるチャネルはさまざまです。費用や登録者層、専門職への対応範囲などを比較し、自社の採用目的に最も合う媒体を選定することが成功の鍵です。
STEP3:スカウト対象者の選定
媒体を決めたら、ターゲットに合う候補者をリストアップします。スカウトサービス内や外部データベースから候補者を抽出する際は、「とりあえず大量に送る」方法ではなく、条件に合致する人材を慎重に選ぶことが重要です。適切な対象者の精査を行うことで、返信率や採用精度の向上につながります。
STEP4:スカウトメールの作成・送信
スカウトメールは、候補者一人ひとりに合わせて丁寧に作成することが大切です。なぜその人に関心を持ったのか、どの点を評価しているのか、自社でどのように活躍できるのかを具体的に伝えることで、返信率が高まります。
スカウトメールは単なる案内文ではなく、「あなたに来てほしい」という意図を伝えるコミュニケーション手段として活用しましょう。
STEP5:カジュアル面談・選考
返信があった候補者には、スピーディーかつ丁寧に対応します。まずはカジュアル面談を設け、候補者の志向や希望を確認しながら、企業との相互理解を深めましょう。
面談日程の調整や連絡のタイミングにも配慮し、候補者が安心して話せる環境を整えることが重要です。面談後は選考フローや次のステップを明確に伝えることで、信頼関係を構築できます。
STEP6:内定とクロージング
面談・選考を経てマッチした候補者には、オファー提示とクロージングを行います。条件面や労働環境などの詳細を明確に伝え、誤解のないよう丁寧に説明することがポイントです。
また、現場メンバーや経営層が直接関与してフォローすることで、候補者の不安を払拭し、内定承諾率を高める効果も期待できます。
スカウト型採用にはワンキャリアがおすすめ
これからスカウト型採用を始めるなら、学生からの支持が厚く、実績のあるサービスの利用が成功の鍵となります。特におすすめしたいのが、ワンキャリアが提供するスカウトサービスです。初めてスカウト型採用を導入する企業でも、豊富な機能と使いやすさで採用活動を有利に進めることができるでしょう。
ワンキャリアは、就活生の利用率が60%以上という非常に高い水準を誇ります。この圧倒的な学生基盤により、上位の大学や地方の6大学、また文系・理系を問わず、多様で優秀な学生層へアプローチすることが可能です。学生が登録した自己分析や適性診断、履歴書といった詳細なデータベースをいつでも閲覧できるため、表面的な情報だけでは分からないポテンシャルを見出し、自社に最適な人材と出会える可能性が大きく高まります。
さらに、強力な「学生検索機能」も魅力の一つです。学歴や学部・学科はもちろん、「開発スキル」「活動実績」「インターンシップの参加実績」といった具体的な条件で候補者を絞り込めるため、採用担当者が数多くのプロフィールを確認する手間を大幅に削減できます。自社が求める人物像に合致した学生へ効率的にアプローチできるため、質の高い採用活動を実現します。
スカウト型採用の成功事例
ここからは、スカウト型採用の成功事例を見ていきましょう。
鈴与システムテクノロジー株式会社
鈴与システムテクノロジー株式会社は、IT業界を目指す学生の就職活動が早期化する中で、ターゲット学生との接点を持ちにくいという課題を抱えていました。また、静岡県内の学生は十分に集められていましたが、U・Iターンを希望する県外の学生へ直接アプローチできていない点も課題となっていました。
この状況を打開するために、同社はワンキャリアを導入し、スカウトメールの内容を戦略的に見直しました。具体的には、文系・理系を問わず学生が持つ「挑戦したい」という気持ちを刺激するような言葉を選びました。さらに、「ONE CAREER 就活クチコミアワード」でGOLD賞を受賞したことを客観的なデータと共に文面に盛り込み、企業の信頼性をアピールしました。これらの工夫によって、メールの開封率と承諾率は飛躍的に向上しました。
結果として、早期エントリー数を前年比で1.2倍にまで増やすことに成功しました。このように、ワンキャリアクラウドを企業の魅力を効果的に伝えるプラットフォームとして活用し、大きな成果へと繋げた好例と言えるでしょう。
公益財団法人 日本財団
公益財団法人日本財団では、応募者の専攻が偏りがちで、多様な背景を持つ潜在的な候補者層へアプローチできていないという課題がありました。加えて、採用担当者が1名という限られたリソースで、いかに効率的に活動を進めるかという点も大きな悩みとなっていました。
そこで同法人は、「ワンキャリア」のスカウト機能を活用し、これまで出会えなかった学生層へ効率的にアプローチする施策を実行しました。例えば、学生の興味を引くキーワードを件名に使い、本文には説明会動画のリンクを設置することで、手軽に事業内容を理解してもらえるように設計しました。さらに、一人ひとりに向けたパーソナルな一文を添えて、「特別な招待」であることを演出し、学生の心を掴みました。
その結果、採用母集団は量と質の両面で向上し、面談に至る確率も大きく改善されました。実際に内定者からは「動画を見たのがきっかけでした」という声も寄せられており、知名度だけに頼らず、事業への共感を軸とした採用を見事に実現した好例と言えるでしょう。
スカウト型採用についてよくある質問(FAQ)
スカウト型採用は有効な採用手法ですが、導入を検討する際には「人材紹介と何が違うの?」「どれくらいの手間がかかるの?」といった具体的な疑問が浮かぶことも少なくありません。ここでは、スカウト型採用に関して企業の人事・採用担当者からよく寄せられる質問とその回答を紹介します。
「スカウト型採用」と「人材紹介」の違いは何ですか?
「スカウト型採用」と「人材紹介」は、どちらも企業が求める人材を獲得するための手法ですが、そのプロセスと企業側の役割に大きな違いがあります。
スカウト型採用は、企業自身が主体となって候補者を探し、直接アプローチする方法です。採用担当者がスカウトサービスのデータベースに登録されている候補者のプロフィールを閲覧し、「この人に会いたい」と思った相手に直接メッセージを送ります。企業の言葉で直接魅力を伝えられる反面、候補者の選定からアプローチまでを自社で行う必要があります。いわば「攻めの採用」手法です。
一方、人材紹介は、人材紹介会社(エージェント)が企業と候補者の間を仲介する方法です。企業が求める人物像をエージェントに伝えると、エージェントが自社に登録している候補者の中から最適な人材を探し出して紹介してくれます。採用業務の多くをエージェントに任せられるため手間は省けますが、採用が決定した際には成功報酬として費用が発生します。こちらは「待ちの採用」に近い側面を持ちます。
まとめると、主体となって動くのが誰か(企業自身か、エージェントか)という点が最も大きな違いと言えます。
運用にはどのくらいの工数(時間・手間)がかかりますか?
スカウト型採用の運用にかかる工数は、採用目標人数や担当者の習熟度、利用するサービスによって大きく変動しますが、一般的に以下の作業に時間と手間がかかります。
- 候補者の検索・選定: データベースから自社の要件に合う人材を探し出す作業です。毎日あるいは週に数回、継続的に時間を確保する必要があります。
- スカウトメールの作成・送信: 候補者一人ひとりのプロフィールに合わせて、なぜ興味を持ったのかを伝えるパーソナライズされた文章を作成します。テンプレートを使いまわすと効果が薄れるため、一通あたり5分〜20分程度の時間を見込むのが一般的です。例えば100通送る場合、最低でも8時間以上は必要になります。
- 返信対応・日程調整: 候補者から返信があった際に、質問に答えたり、面談の日程を調整したりするコミュニケーションです。迅速な対応が求められます。
これらの業務をすべて採用担当者が行う場合、他の業務と並行して進めるのは大きな負担になる可能性があります。そのため、スカウト型採用を導入する際は、誰がどの業務をどれくらいの時間をかけて行うのかを事前に計画し、必要なリソースを確保しておくことが成功の鍵となります。業務の一部を代行するサービスもあるため、状況に応じて活用を検討するのも一つの手です。
まとめ
本記事では、スカウト型採用の基本的な定義から、メリット・デメリット、成功させるための具体的なステップまでを網羅的に解説しました。
人材獲得競争が激化する現代において、企業が学生からの応募を待つだけの従来の採用手法では、本当に必要とする人材に出会うことが難しくなっています。スカウト型採用は、企業側から主体的にアプローチできる「攻めの採用」を実現し、自社のことをまだ知らない優秀な潜在層や、専門性の高い人材とも接点を持つことを可能にします。
採用ミスマッチの防止やコストの最適化といったメリットがある一方で、運用には相応の工数がかかることも事実です。成功のためには、採用ターゲットを明確に定め、一人ひとりの学生に響くメッセージを送り、得られたデータを分析して改善を繰り返すといった戦略的な視点が欠かせません。
本記事で紹介したポイントや流れを参考に、自社に最適なスカウト型採用サービスを選び、計画的に運用することで、採用活動を成功に導いてください。

