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自社で採用を行っている際、何らかの理由で自社から面接を断らなければいけないこともあるでしょう。特に、こちらから選考に進むよう依頼したのにもかかわらず、企業側から断るのは非常に伝えづらいです。
この記事では企業側から面接を断る方法から、学生に対して伝える際の注意点や対応方法まで解説していきます。
企業から面接を断る際は丁寧な対応が必要
企業が面接を断る際には、丁寧で誠実な対応が求められます。
学生は企業に対して期待を抱き、時間と労力をかけて応募しています。
そのため、断りの連絡が不適切であったり、無礼に感じられるものであれば、学生に不快な印象を与えてしまう可能性があります。
丁寧な対応は、学生に対する敬意を示すだけでなく、企業の信頼性を保つためにも重要です。
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学生からのイメージ低下につながる可能性もある
不適切な対応は、学生の企業に対するイメージを大きく損なう可能性があります。
特に新卒採用の場合、学生はまだ社会経験が少なく、企業とのやり取りが初めての経験となることが多いです。
ここでの対応が悪ければ、企業全体の印象が悪化し、将来的な学生の質や数に影響を及ぼすことも考えられます。
企業クチコミを活用して就職活動をしている学生も多いですから、一度イメージが低下してしまうと、回復させるまでに多くの時間がかかる可能性があります。
対応によってはSNSに掲載されてしまうリスクもある
現代では、SNSが情報の共有や拡散の場として大きな役割を果たしています。
学生が不満を感じた場合、その内容をSNSに投稿することがあります。
これにより、企業の評判が広く一般に伝わり、イメージダウンにつながるリスクが高まります。
特にネガティブな情報は拡散されやすいため、企業は学生への対応に細心の注意を払い、誠実さと配慮をもって接することが求められます。
企業側から面接を断るときの連絡手段
企業が面接を断る際に選択すべき連絡手段は、学生への配慮を考慮した上で決定することが重要です。
メールは最も一般的な方法で、エビデンスが残るため企業・学生の双方にメリットのある手法です。
しかし文面のみだと学生に対して冷たい印象を与えてしまいかねません。
また、メールだけでは開封されないリスクがあるため、ほかの手段と併用することをおすすめします。
電話のみの場合直接学生と話ができるため、面接の断りの連絡を早急に入れられるメリットがあります。
学生の反応もその場で確かめられるので、誠意を込めて対応したい際におすすめです。
学生に対していい印象を与えたいときに活用可能です。
ただし電話の応対のみだとエビデンスに欠けてしまい、『言った・言わない』のトラブルが発生する可能性もあるため注意が必要です。
連絡手段を選ぶ際には、学生の状況や企業の方針を考慮し、最も適切な方法を選択することが重要です。
たとえば、面接日が迫っている場合は電話を選び、時間に余裕がある場合はメールを利用するなど、状況に応じた柔軟な対応が求められます。
また、どの手段を選ぶ場合でも、学生に対する感謝の気持ちを忘れずに伝えることが大切です。
企業側から面接を断るときの対応のポイント
面接を断る際の対応は、学生への敬意や企業のイメージに直結します。
以下に、企業が面接を断る際に心がけるべきポイントを解説していきます。
できるだけ早い段階で学生に連絡する
学生に対しては、できるだけ早く面接の結果を伝えることが重要です。
学生はこの後の就職活動の進め方、他の企業への応募を進めたりする必要があります。
迅速な連絡は、学生に対する配慮を示すだけでなく、企業のプロフェッショナリズムを示すものでもあります。
特に、面接日が近づいている場合は、速やかな対応が求められます。
応募してくれたことに対する感謝を冒頭で伝える
連絡の冒頭では、学生が自社に興味を持ち、時間を割いて応募してくれたことに対する感謝の意を伝えることが重要です。
学生にとって、企業への応募は時間と労力を要するものです。
感謝の言葉を述べることで、学生に対する敬意を示し、ポジティブな印象を残すことができます。
不採用理由を伝えるかは相手の気持ちを考慮する
不採用の理由を伝えるかどうかは、慎重に判断する必要があります。
理由を伝えることで学生が今後の改善点を見つける手助けになる場合もありますが、逆に傷つけてしまう可能性もあります。
一般的には、具体的な理由を伝えることは避け、選考基準に合致しなかった旨を柔らかく伝えるのが良いでしょう。
ただし、学生が理由を求めてきた場合は、できるだけ建設的なフィードバックを提供することが望ましいです。
企業イメージを損なわない対応を心がける
どのような状況でも、企業のイメージを損なわないようにすることが大切です。
コミュニケーションは丁寧かつ誠実に行い、学生が不快な思いをしないように配慮します。
ネガティブな体験をした学生がSNSなどで情報を発信する可能性もあるため、企業の評判を守るためにも、対応には細心の注意を払う必要があります。
企業のブランド価値を高めるためにも、学生1人ひとりに対して誠実な対応を心がけましょう。
企業側から面接を断る際の例文
面接を断る際には、学生に失礼のないように丁寧な言葉遣いを心がけることが重要です。以下に、具体的な状況に応じた例文を示します。
社内事情で採用が見送りになったパターン
メール例文
件名: 採用選考結果のお知らせ
[学生名] 様
この度は、[自社名] の [職種名] にご応募いただき、誠にありがとうございました。
ご応募をいただき、慎重に選考を進めてまいりましたが、社内事情により、今回の採用を見送らせていただくこととなりました。貴重なお時間を割いていただきましたことに、心より感謝申し上げます。
[学生名] 様の今後のご活躍をお祈り申し上げます。また、何か機会がございましたら、ぜひ再度ご応募いただけますと幸いです。
何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
敬具
[担当者名]
[部署名]
[自社名]
[連絡先]
理由が伝えられない時のパターン
メール例文
件名: 採用選考結果のお知らせ
[学生名] 様
この度は、[自社名] の [職種名] にご応募いただき、誠にありがとうございました。
慎重に選考を進めさせていただきました結果、誠に残念ながら今回はご期待に添えない結果となりました。選考基準に基づき総合的に判断させていただいたため、具体的な理由をお伝えすることはできませんが、何卒ご理解いただけますと幸いです。
[学生名] 様の今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます。貴重なお時間をいただきましたことに深く感謝申し上げます。
敬具
[担当者名]
[部署名]
[自社名]
[連絡先]
企業側から面接を断る時の注意点
面接を断る際には、学生に対する配慮と企業の信頼性を保つために、いくつかの注意点を押さえておく必要があります。
選考に使用した書類の処理方法を明示する
面接を断る際には、選考に使用した書類がどのように処理されるのかを明確に伝えることが求められます。
学生の個人情報を含む書類の取り扱いは、プライバシー保護の観点から非常に重要です。
例えば、「ご応募いただいた際の書類は、弊社の個人情報保護方針に基づき、適切に廃棄いたします」といった説明を加えることで、学生に安心感を与えることができます。
学生に配慮した対応を心がける
学生に対しては、常に配慮を忘れないことが重要です。
断りの連絡をする際には、学生の気持ちを考慮し、丁寧な言葉遣いを心がけます。
学生が自分の応募が真剣に考慮されたことを感じられるようにするためには、感謝の意を示し、選考過程での努力を認める言葉を添えると良いでしょう。
面接実施まで時間がないなら電話も併用する
面接日が迫っている場合や、急な事情で面接をキャンセルしなければならない場合は、メールや手紙だけでなく、電話も併用して連絡を取ることが望ましいです。
電話での連絡は、学生に迅速に情報を伝えることができるだけでなく、直接話すことで誤解を防ぎ、学生が抱える疑問にその場で答えることができます。
電話連絡の際も、丁寧で誠実な対応を心がけましょう。
企業側から面接を断るなら丁寧で誠実な対応を
面接を断る際には、学生に対する丁寧で誠実な対応が不可欠です。
この対応が企業の印象を左右し、将来の関係性にも影響を与える可能性があります。
以下に、丁寧で誠実な対応を行うためのポイントを紹介します。
1. 感謝の意を伝える
まず、学生が時間と労力をかけて応募してくれたことに対する感謝の意を伝えることが重要です。
学生は、企業に興味を持ち、貴重な時間を割いて応募書類を準備し、面接に臨むための準備をしています。
学生が自分の努力を認められていると感じられるよう、感謝の言葉をしっかりと伝えましょう。
2. 理解を求める
面接を断る理由が何であれ、学生に対して理解を求める姿勢を示すことが大切です。
例えば、社内事情や選考基準に基づく判断であることを簡潔に説明し、学生に納得してもらえるように努めましょう。
具体的な理由を伝えられない場合でも、選考が慎重に行われたことを伝えることで、学生の理解を得ることができます。
3. 将来の機会を示唆する
学生が今後再度応募を考えることができるよう、将来の機会を示唆する言葉を添えると良いでしょう。
「またの機会にお会いできることを楽しみにしております」や「今後のご活躍をお祈り申し上げます」といった言葉を用いることで、学生が企業に対して前向きな印象を持ち続けられるようにします。
4. 学生の立場に立った対応
学生の立場に立って考え、彼らがどのように感じるかを意識した対応を心がけましょう。
学生が不安や失望を感じることがないよう、誠実で思いやりのある言葉を選びます。
学生にとっては、断りの連絡も1つの経験として受け取られます。
応募者ではあるものの、今後自社の顧客になる可能性も十分にあります。
このように、丁寧で誠実な対応を行うことで、企業は学生に対して良い印象を残し、将来的な関係構築の基盤を作ることができます。
企業の評判やブランドイメージを守るためにも、学生への対応には細心の注意を払いましょう。

